永代供養墓の建設で失敗しないための6つのポイント!費用相場や建設から販売の手順まで解説
昨今の少子高齢化、核家族化により人々の暮らしや考え方は大きく変化してきました。こうした社会の変化に伴い、寺院様ではお墓の継承者不在による檀家離れが大きな問題となっているでしょう。また地方では檀家数の減少により、数百年と継承してきた寺院の維持管理が困難となる問題が少なくありません。
こうした問題に対し近年は永代供養墓の需要が拡大し、檀家様のみならず今まで寺院とご縁のなかった方々も受け入れることで新たなご縁が生まれ、新たな収益基盤として建設される寺院様も増えてきました。
一方で間違った計画で永代供養墓を導入をしてしまうと、余計な負債を抱えることにもなるので注意が必要です。
本文では、新しく永代供養墓を建設される際に、失敗しないための6つのポイントを詳しく解説します。
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- 目次
- ❶ 永代供養墓を建設する3つのメリット
- ❷ 永代供養墓の種類と特徴
- ❸ 永代供養墓の建設で失敗しないための6つのポイント
- ❹ 永代供養墓の建設にかかる費用相場
- ❺ 永代供養墓の完成までの流れと期間目安
- ❻ 永代供養墓の建設をお考えの寺院様へ
永代供養墓を建設する3つのメリット
永代供養墓の需要は年々高まり、2023年にお墓を購入した人の約65%が「継承者不要」の永代供養墓を選んでいます。(出典:【第15回】お墓の消費者全国実態調査(2024年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向)
こうした流れは今後も右肩上がりに増えていく事が予想されるため、寺院様の導入も今が狙い目とされています。
なぜ、永代供養墓の需要がこれだけ増えているのか、導入するメリットと合わせて次から解説していきます。
メリット 1お墓の継承が難しい檀家様の悩みを解決できる
永代供養墓の導入により、寺院としての安心や信頼にも繋がります。
寺院の檀家様の中には継承者がおらず、自身の代で墓じまいを考えている方もいらっしゃるかと思います。
その際、墓じまい後の受け皿として永代供養墓を導入していないと、他寺院や他霊園の永代供養墓に移り、古くから寺院を支えていた檀家様との関係が途切れてしまう問題が出てきます。
永代供養墓を導入いただくことで、悩みを抱えた檀家様の受け皿となるだけでなく、その後も継続した供養をしていただけるので安心です。
メリット 2お寺の新たな収入源を確保できる
檀家様のみではなく、地域の方々にも永代供養墓の受入をすることで、新たなお墓の収入や新たな供養収入の増加にも繋がります。
寺院収入のほとんどは檀家様の葬儀や法事などのお布施になりますが、永代供養墓の導入によりお墓の収入も得られることで寺院の財政基盤が強くなります。
メリット 3空いた墓地や境内の有効活用ができる
一般墓が売れなくなってきている中、空いた墓地や境内に永代供養墓を建てることで土地を有効活用することができます。また同じ面積でも一般墓を建てるよりも多く区画数が取れるので、土地に対する投資対効果も高いです。
永代供養墓の種類と特徴
永代供養墓の建設にあたって、まずはどのような種類やそれぞれ特徴があるのかを解説していきたいと思います。
永代供養塔(合祀墓・合葬墓)
寺院で最も導入されているのが合祀・合葬タイプです。一方で、他の方とお骨が一緒になることに抵抗感を持つ方も多く、また合祀・合葬タイプは設定金額の相場も低いため、寺院の収益としては少ない傾向があります。
永代供養墓(個別安置型)
お客様から人気がある個別安置型の永代供養墓です。合祀されず夫婦や家族単位で個別使用できるため、永代供養墓の中でも需要が高いです。
個別安置型は区画が仕切られている設計のため、合祀型よりも価格相場が高く寺院の収益も多いのが特徴です。また少ないスペースで多数の区画を確保することが出来るのも強みです。主に石材で出来ているため、掃除の手間がかからないのも魅力となります。
樹木葬
樹木葬は個別安置型と共にお客様からの人気が高い永代供養墓です。
殺風景な墓地の中に彩り豊かな樹木葬を導入することで、寺院の雰囲気が明るくなるのもメリット。
一方で、植物の管理に手間がかかることがデメリットとして挙げられるので、その点を踏まえた上で導入を検討すると良いでしょう。
納骨堂
設備を綺麗に整えることで、天候に左右されず空調のきいた快適な空間でお参りできることが特徴です。ただし、建物を建てるための初期建設コスト、運営における光熱費、空調費用、建物修繕費などの維持・管理コストが大きくかかります。また銀行からの借入により建設をしたとしても、きちんとした投資回収計画を組むことができないと、最悪、経営破産するリスクがあるので注意が必要です。
永代供養墓の建設で失敗しないための6つのポイント
- 永代供養墓の建設にかかる初期投資はできる限り抑える
- 永代供養墓の建設を依頼する業者を見極める
- 永代供養墓建設後の集客見込み数を試算する
- 永代供養墓建設後の集客方法を検討する
- 利用者様に喜ばれる永代供養墓のデザインに設計する
- 利用者様の求める永代供養墓の価格や仕組みを設定する
永代供養墓を建設をする際には、きちんとした計画を立てておかないと後々、負債を抱えることになるので注意が必要です。次から永代供養墓の建設で失敗しないためのポイントを解説します。6つのポイントに沿って検討し、計画を立ててみましょう。
ポイント 1永代供養墓の建設にかかる初期投資はできる限り抑える
永代供養墓の導入で寺院の収益を上げる場合、初期投資はできる限り抑えることが好ましいです。
近年、大きく投資費用のかかる自動搬送型納骨堂や有名デザイナーが手掛ける大規模で華美な永代供養墓は、お客様からの満足度も高まる一方で、投資回収まで時間がかかります。また投資回収すらできず、最悪の場合、経営破綻するリスクもはらんでいます。
寺院だけの資金で導入することが難しい場合は、初期投資をなるべくかけずに協力してもらえるパートナー業者もありますので連絡してみることをオススメします。
ポイント 2永代供養墓の建設を依頼する業者を見極める
実際に永代供養墓の建設を依頼する際に、まず頭に浮かぶのが石材店かと思います。ただ、石材店は永代供養墓を建設することで利益を得ているので、建設以降の販売サポートがなく建てるだけで終わってしまうことがほとんどです。
また、ほとんどの石材店は永代供養墓の販売ノウハウを持っておらず、結果として建てた後はうまく宣伝できずに何年も経過してしまうこともしばしばです。
このため地元の石材店で「お世話になっているから」という理由で安易に依頼するのはおススメしません。
まず寺院としては、しっかりと宣伝から販売までサポートいただける業者を選び、寺院の収益を出すことを目的に導入しましょう。
ポイント 3永代供養墓建設後の集客見込み数を試算する
永代供養墓を導入する際、寺院の整備状況、寺院を中心とした世帯数、同形態の永代供養墓を導入している霊園数などを調査する必要があります。
そこから見込まれる集客数をしっかりと試算した上で、導入するべきか、またはどれくらいの規模の永代供養墓を建立すれば良いかが見えてきます。
また永代供養墓を求めるお客様の傾向としては、アクセスを重要視される方も多く、導入を考える上では寺院の立地についても冷静に見定めることが重要です。
どんなに良い永代供養墓を建立しても、そもそもの立地が悪いだけで売れないというケースも多いため注意する必要があります。
ポイント 4永代供養墓建設後の集客方法を検討する
どんなに良い永代供養墓を建設したとしても、広告宣伝をしなければ売れません。また広告宣伝にも費用がかかるため、販売計画の中に広告コストも見積もる必要があります。
実際にお寺様の中には、「これだけ立派な永代供養墓を作ったのだから口コミで広がり、みんな購入してくれるだろう」と思い込んでいる方もいらっしゃいます。
永代供養墓を建設するだけが目的であれば問題ないですが、あくまでも販売して寺院の収益を上げることを目的とする場合は、広告範囲、広告出稿頻度、それに付随した費用を検討したうえで集客方法を考える必要があります。
ポイント 5利用者に喜ばれる永代供養墓のデザインに設計する
永代供養墓は利用者のニーズに合わせて設計することをオススメします。ちなみに、よくありがちな失敗例としては、寺院様の趣味嗜好を大きく反映させてしまった永代供養墓です。結果として利用者のニーズとマッチし売れていけば良いのですが、うまくいかないことがほとんどです。
こうした事を回避するためには、近隣の売れている霊園を視察し、永代供養墓のデザインを分析してみるとよいでしょう。
近隣ではどのような種類が人気かまたはどのような埋葬方法かを知ることでお客様のニーズも見えてきます。
また、こうした調査を寺院独自で行うのが難しい場合は専門の業者によく相談しても良いかもしれません。
ポイント 6利用者の求める永代供養墓の価格や仕組みを設定する
価格はそれぞれの市場を把握して適切な設定を行うことが重要です。また同じ市場でも競合霊園の売れ行きや取り扱う永代供養墓の種類によって状況も変わりますので、きちんと調査する必要があります。
また昨今では、「宗旨宗派不問」であることが利用者から選ばれる理由として多く挙げられてます。一方で「宗旨宗派不問にしてしまうと寺院との関係を作りたくない方が入られて困る」と考える寺院様も多いかと思います。ただ、「宗旨宗派不問」で受け入れたとしても、納骨をされる際にきちんとした供養を心掛けることで利用者も寺院に対する信頼と安心感が生まれ、その後の葬儀や法事などの継続した関係を求めてくれることが多いです。
こうしたニーズを的確に捉え、永代供養墓の仕組みを考えていくのも非常に重要となってきます。
エルターナルではご寺院様の負担0円で永代供養墓・樹木葬のデザイン・建設から広告・販売まで行っています。エルターナルの運営する永代供養墓・樹木葬を詳しく知りたい方はこちらのリンクをご覧ください。↓
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永代供養墓の建設にかかる費用相場
寺院の環境や立地条件にもよって変わりますが、建設には約500〜2,000万円ほど費用がかかります。また納骨堂を新たに建てる場合、工事の規模にもよりますが、1億円を超えるようなケースもあります。
永代供養墓の完成までの流れと期間目安
永代供養墓の完成までは、以下の工程で進んでいきます。また、各工程のおおよその期間についても示してますので参考にしてみてください。
①企画、調査
永代供養墓の計画で最も重要なのが、企画・調査になります。
寺院の立地・整備状況、市場規模、競合霊園の状況、集客方法、予算検討、価格設定など経営から法務に関する事まで様々あります。
期間:1~2ヶ月
②依頼業者の選定
企画、調査を終えたら次は依頼業者の選定になります。
情報を得るためにも、一つの業者に絞らず、まずは複数業者に話を聞いてみるとよいでしょう。また業者によっては企画・調査の段階で関わったり、条件によっては初期建設費用を負担してもらえる場合もあるので精査して決めましょう。
期間:1ヶ月
③形態やデザインの設計
寺院様の意向と依頼業者の強みを擦り合わせながら設計していきます。
形態やデザイン設計によって、建設コストが大きく変わりますので予算と照らし合わせながら決めていきましょう。
期間:1ヶ月
④行政手続き
永代供養墓の建設に際して、行政手続きが必要な場合があります。
ただし、土地区分が「墓地」については不要な場合もありますので役所に問い合わせてみるとよいでしょう。
期間:0~6ヶ月
⑤着工
業者との念入りな打ち合わせを経て、いよいよ着工になります。規模にもよりますが施工開始から3か月程度で完成します。
期間:3ヶ月
⑥集客戦略、販売準備
建設工事の間は、広告物の制作やホームページの整備などが済むように準備しましょう。
また集客を強みとする業者に依頼している場合、どのように戦略を立てているのか具体的に確認してみても良いと思います。
期間:2ヶ月
⑦完成、販売
完成後は販売に向けて動き出します。販売準備で進めていた広告物を仕上げた後、事前計画に従って宣伝していきましょう。
永代供養墓の建設をお考えの寺院様へ
エルターナルの運営する全国永代供養墓・樹木葬グループでは、永代供養墓・樹木葬の企画から販売までの一貫したサポート体制を整えています。
当社は現役の僧侶が中心となり運営する会社だからこそ、仏教の教義と供養(葬儀・法事)の大切さに真摯に向き合っております。
ご寺院様との対話を通じて事業を推進することにより、宗派を超えた様々なご僧侶からの信頼をいただいております。
ご寺院様の負担0円でできる永代供養墓の建設
エルターナルでは、寺院様向けに初期建設費0円で永代供養墓の導入が可能です。建設費は売上からの後払いシステムを採用しており、寺院の資産を減らすことなく導入できます。また、建設後の広告宣伝費も当社が負担します。永代供養墓が売れなければ建設費が回収できないため、建立後も販売サポートを全力で行います。
エルターナルのご寺院様導入実績
エルターナルの永代供養墓・樹木葬を導入いただいたご寺院様の販売実績を紹介いたします。
①林香院(宮城県仙台市)
販売実績:第一基:総160区画(1年で完売)、第二基:総140区画(半年で70区画販売)
②正延寺(千葉県船橋市)
販売実績:総区画:123区画(3年で完売)
③普済寺(静岡県静岡市)
販売実績:総区画:116区画(2年で完売)
④観音寺(東京都台東区)
販売実績:総区画:104区画(1年半で完売)
適切な価格設定と広告戦略により、平均2.2年で完売することが可能!
提携寺院様からの声
宮城県仙台市 林香院/住職 門脇 昌文様
エルターナルさんは、寺院関係の方が運営に参画されている為、寺院事情にも詳しく、信頼のおける会社だと思いました。永代供養墓「燈」の建立後も、きめ細かい販売サポートをいただいており頼もしい限りです。
また Web サイト、チラシ、看板製作など、面倒で手間のかかる広告宣伝に必要な部分をすべてご負担いただいている事は非常にありがたいです。寺院独自で宣伝を行うには、細かい部分に手が回らず大変ですが、エルターナルさんは、仙台市の需要を分析された上で、きちんとした広告を出して下さっています。
手厚いサポートもあり、大変多くの方とのご縁をいただくことが出来ました。
千葉県船橋市 正延寺/副住職 田中 宥弘様
永代供養墓「燈」は、従来の永代供養墓にはない『お墓の引越しサービス』が付いていることが魅力です。
現代社会が抱える、「お墓が遠くて、お参りが難しくなってしまった」など、供養を続けたくてもできなくなってしまう悩みを寺院側から解決することができます。
実際にご契約されている方からも、「状況が変わっても、いつも近くでお参りができて安心」と喜びのお言葉をいただいています。
永代供養墓「燈」は、寺院として時代のニーズに合ったご供養を提供することができるので、今後も全国で広がっていくことを期待しています。
静岡県静岡市 普済寺/住職 平尾 隆朋様
時代の変化により墓地継承をされない方が増えてきまして、普済寺としては永代供養墓を軸とした寺院経営を目指していました。
エルターナルさんと提携させていただいた理由は、ご僧侶が運営されていることの安心と全国永代供養墓グループの価値に強く共感をしたからです。
今回、永代供養墓「燈」の導入にあたって、エルターナルさんに初期建設費をご負担していただき、寺院のリスクなく始めることができたのは大変ありがたかったです。また広告宣伝から販売まで一貫したサポートをいただいているので、とても助かっています。
資料請求についての
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