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四天王寺で納骨・永代供養をするにはどうすればいい? 必要な手順と費用の相場も紹介

四天王寺で納骨・永代供養をするにはどうすればいい? 必要な手順と費用の相場も紹介

関西で有名な寺院の一つである三重県の四天王寺。こうした有名な寺院であっても、誰でも納骨することが可能な永代供養のお墓があります。

永代供養は、お寺や霊園が遺族に代わり、永代にわたってお墓を管理・供養する供養方法です。

この記事では、四天王寺で永代供養が可能なお墓の紹介と、永代供養墓に納骨するまでにかかる費用や手順について詳しく解説します。

四天王寺とは?

四天王寺といえば、大阪「天王寺駅」にある四天王寺を思い浮かべる人が多いと思います。

ですが、三重県津市の駅から徒歩8分にある四天王寺も、聖徳太子ゆかりの寺院として、格式の高いお寺になります。

津市永代供養墓霊園 四天王寺が管理する永代供養墓

格式高いだけでなく、JR津駅から徒歩8分という好立地にある四天王寺。

この四天王寺は、「津市永代供養墓霊園」を管理する寺院でもあります。
こちらの霊園には、完全個室型となる永代供養墓「燈(あかり)」と、樹木葬「永遠なる緑」があり、どちらのお墓も誰でも入ることができます。

2つのタイプのお墓がもつそれぞれの特徴をご紹介します。

四天王寺の完全個室型永代供養墓「燈」の特徴5つ

四天王寺にある完全個室型永代供養墓「燈」は、すべて石でできた完全個室型のお墓になります。「燈」の特徴は、主に5つあります。

宗旨・宗派不問

四天王寺は曹洞宗の寺院ですが、お墓に入る方の宗旨・宗派を問わず受け付けています。

すでに他の寺院で戒名を授かっている場合も、そのまま受け入れてもらうことができるので、誰でも安心して眠ることができるお墓です。

寄付金・年間管理費が不要

四天王寺の永代供養墓「燈」は、お墓の維持などにかかる年間管理費が発生しません。

また、四天王寺の永代供養墓は寺院の檀家になる必要がないので、寄付金などが発生しません。次の世代に負担のないお墓です。

完全個室型マンションタイプのお墓

四天王寺の永代供養墓「燈」は、一つの区画がマンションのように区切られていて、完全個室型の部屋になっています。

それぞれの区画にご家族だけで一緒に入ることができるお墓です。

個別納骨期限がない

四天王寺の永代供養墓「燈」には、個別の納骨期限がありません。

お墓がある限り、永代にわたって合祀される(他の人の遺骨と一緒に埋葬される)ことがないので、個室でご家族様だけで安心して利用できるお墓になります。

人数制限なし

四天王寺の永代供養墓「燈」は、入る方の人数に制限がありません。墓じまい先の永代供養墓として活用できます。


また、区画料は利用人数で追加されることなく一定の金額なので、大人数で利用する場合、1人当たりの負担が少なくなるのも特徴です。

↓お一人でもご家族一緒でも入れる、完全個室型のマンションタイプ「燈」のくわしい説明はこちら↓

四天王寺の完全個室型樹木葬「永遠なる緑」

四天王寺にあるもうひとつの永代供養墓、完全個室型樹木葬「永遠なる緑」がもつ、5つの特徴をご紹介します。

宗旨・宗派不問

完全個室型樹木葬「永遠なる緑」は、「燈」と同じく、お墓に入る方の宗旨・宗派を問わず受け付けています。

すでに他の寺院で戒名を授かっている場合も、そのまま受け入れてもらうことができるので、誰でも安心して眠ることができるお墓です。

寄付金・年間管理費不要

完全個室型樹木葬「永遠なる緑」も、永代供養墓「燈」と同様に、お墓の維持などにかかる年間管理費が発生しません。

また、四天王寺の檀家になる必要がないので、寄付金なども発生しません。

完全個室型の樹木葬

完全個室型樹木葬「永遠なる緑」は、それぞれ区画に区切られ、円筒形の部屋の中で、家族一緒に入ることができます。お墓に入れる人数は最大で6名までとなっています。

個別埋葬期限なし

完全個室型樹木葬「永遠なる緑」も、個別の埋葬期限がありません。

お墓がある限り、永代にわたって合祀される(他の人の遺骨と一緒に埋葬される)ことがないので、個室でご家族様だけで安心して利用できるお墓になります。

花と緑に包まれ、最後は大地に還る

完全個室型樹木葬「永遠なる緑」は、花と緑に包まれて眠ることができます。

また、ご遺骨を骨壺から骨袋に移し替えて埋葬します。部屋の底は土になっているので、時間が経つと、最後は骨が大地に還ります。「最後は自然に還りたい」という方におすすめのお墓です。

↓完全個室型樹木葬「永遠なる緑」のくわしい説明はこちら↓

四天王寺の永代供養墓、他のお墓とどこが違う? 注目ポイント5点

格式高いお寺である四天王寺にある、2つのタイプの完全個室型永代供養墓をご紹介しました。

ただ、近年は多くの寺院や霊園で「永代供養のお墓」が用意されています。

そんな中、四天王寺の永代供養墓を選ぶべきポイントはどこにあるのでしょうか? お墓選びのポイントを5点、ご紹介します。

永代供養墓までのアクセスがいい

まず、お墓参りで一番のネックになるのが、お墓までのアクセスです。

たとえいい環境にある霊園であっても、車でしか行くことができない場所であると、次第にお参りが億劫になってしまう可能性があります。

また、樹木葬のある寺院ではお墓の立地が山の上であることも多いです。こうした立地も、お参りする人が年齢を重ねたときに訪れにくくなってしまいます。

その点、四天王寺の永代供養墓は津駅から徒歩8分という絶好のアクセスにあります。

「合祀されない」完全個室型のお墓

他の霊園で「永代供養」と謳っているお墓は、亡くなった方が納骨されてから「13年」や「33年」という期限を過ぎると、他の方の遺骨と混ざって埋葬される「合祀」になることが多いです。

一方で、四天王寺の永代供養墓であれば「燈」「永遠なる緑」のいずれも、お墓がある限りいつまでも合祀されることはありません。
家族だけで安心して眠れるお墓となっています。

「合祀」について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

永代供養墓に入る人数制限がない

他霊園の納骨堂などの永代供養墓は2~4名までなど、入れる数に限りがあることが多いです。

完全個室型永代供養墓「燈」は、お墓に入る人数に制限がありません。お墓じまいにおすすめのお墓です。

常時、花や緑に包まれている

他霊園の樹木葬、例えば桜の樹木葬は、春の開花時期以外、特に冬は枯れ木になってしまうため、お参りするにも寂しい環境になってしまいます。また、芝生の樹木葬も品種によっては冬に芝が黄色くなってしまうこともあります。

完全個室型樹木葬「永遠なる緑」は、常緑の緑に加えて、寺院が花の植え替えなどを定期的に実施しています。いつ来ても花と緑に包まれてお参りができます。

全国各地にある永代供養墓へ、格安で「引っ越し」ができる

完全個室型永代供養墓「燈」を管理している四天王寺は、宗派を超えて全国各地の寺院と協力しています。

「燈」に入っている方であれば、他の寺院の同じ「燈」への引っ越しが可能なアフターサービスがついています。

お引越しは8万円から可能です。一般的な墓じまいの費用は、解体・撤去、そして新しい納骨先の費用を合計すると平均100万円ほどかかることに比べると、かなり費用を抑えることができます。

墓じまいについて解説した記事はこちらです。

四天王寺の永代供養墓にかかる費用

格式ある四天王寺の永代供養墓ですが、気になるのはお墓にかかる費用です。

ここでは津市永代供養墓霊園 四天王寺にある、永代供養墓「燈」「永遠なる緑」がどれくらいかかるか、ご紹介します。

完全個室型永代供養墓「燈」の費用

マンションタイプの完全個室型永代供養墓「燈」にかかる費用は以下の通りです。

区画料(永代供養料)…680,000円~(契約時、区画によって変動あり)

一般的には永代供養料といわれる、お墓を利用するための費用です。

四天王寺の永代供養墓「燈」は、区画料金は利用人数が何人であっても一定であるため、2名以上で利用されると、一人当たりの価格は低くなります。

納骨法要料…30,000円(納骨時、1人あたり)

納骨の際に、故人の方と、お寺のご本尊とのご縁を結ぶために執り行う法要です。1人につき30,000円を寺院へ納めます。

登録料…20,000円(契約時、1人あたり)

お墓に入る方の登録手数料です。お墓を利用する人数ごとに発生します。

家名彫刻料…33,000円(契約時)

「鈴木家」「佐藤家」といったように、石でできたお墓の蓋に家名を彫刻する料金です。

戒名 俗名彫刻料…38,500円(納骨時、1人あたり)

故人の名前を彫刻するための費用です。彫刻するかどうかは契約者が自由に決められます。

彫刻する場合は、戒名・俗名(氏名)・没年月日・行年を彫刻できます。レイアウトは彫刻する人数によって変わります。

完全個室型樹木葬「永遠なる緑」の費用

区画料(永代供養料)…390,000円~(契約時、区画・人数によって変動あり)

一般的には永代供養料といわれる、お墓を利用するための費用です。

登録料…20,000円(契約時、1人あたり)

お墓に入る方の登録手数料です。お墓を利用する人数ごとに発生します。

墓誌・家名彫刻料…110,000円(契約時)

石でできた墓石(墓誌)の費用と、「鈴木家」「佐藤家」といったように、家名を彫刻する料金です。

戒名 俗名彫刻料…38,500円(納骨時、1人あたり)

故人の名前を彫刻するための費用です。彫刻するかどうかは契約者が自由に決められます。

彫刻する場合は、戒名・俗名(氏名)・没年月日・行年を彫刻できます。レイアウトは彫刻する人数によって変わります。

四天王寺の永代供養墓へ納骨する前にやるべきことは?

四天王寺の永代供養墓への納骨はどのように行うのでしょうか。

生前の方だけであれば、申し込んだ方が亡くなったとき、四天王寺に依頼すればそのまま納骨されるので、特に複雑な手続きは必要ありません。

ですが、すでに先祖のお墓があり、遺骨を移し替える場合は元のお墓の「墓じまい」をする必要があります。

1.家族の合意を得る

永代供養墓を含め、お墓の購入はご本人だけでなく、ご家族・親族もかかわってくることです。

お墓の購入や墓じまいを一人で決めてしまうと、後々家族間のトラブルにもつながりかねないので、まずは皆さんとご相談することをおすすめします。

2.墓じまいをする墓地との話し合い

墓じまいをする必要がある場合、墓地の管理者の許可が必要になります。まずは管理者に相談することが大事です。

後継者がいないこと、お墓の維持が難しいことなどを、お墓の管理者へ丁寧に説明するようにしましょう。

墓じまいについては詳しく解説している記事がありますので、こちらも参照にして、手続きを進めてください。

3.納骨先となる永代供養墓の見学

永代供養墓の納骨先を探すときは、なるべく現地を見学するようにしてください。現地までのアクセスが悪いと、購入後のお墓参りの足が遠のいてしまう原因になります。

また、お墓までのアプローチで急な坂道があると、年齢を重ねた参拝者は訪れることが難しくなります。

また、墓地の日当たりや、お墓の管理状況なども重要です。雑草が伸び放題であったり、掃除が行き届いていないなど、管理がおざなりになっているお墓は避けた方が無難です。

四天王寺について

津市永代供養墓霊園を管理している四天王寺は、1000年以上の歴史を持つ寺院です。ここでは四天王寺の歴史を簡単にご紹介します。

聖徳太子ゆかりの寺院

四天王寺は、蘇我氏と共に物部氏を破った聖徳太子が四天王を祭るために各地に建立した寺院といわれています。

正確な建立時期は不明ですが、境内から奈良時代の瓦が出土しており、少なくとも1000年以上前には建立されたと考えられています

ご本尊は「薬師如来」

四天王寺のご本尊は、平安時代後期に作成された薬師如来です。

かつて蘇我氏と対立していた物部氏の子孫、物部美沙尾という女性が、自身の病気平癒を祈願して作らせたものです。国の重要文化財に指定されています。

四天王寺の宗派

現在、四天王寺は曹洞宗の寺院となっています。室町時代の僧・正海慈航(しょうかいじこう)によって曹洞宗に改められました。

歴史上の人物のお墓治

江戸時代、戦国大名の藤堂高虎が津藩20万石の所領を与えられて津城に入城しました。高虎は四天王寺を庇護し、高虎の正室・久芳院は四天王寺に埋葬されています。

2代藩主・藤堂高次の時に建てられた山門は現存しており、津市の有形文化財に指定されています。

四天王寺の永代供養でよくある質問

四天王寺の永代供養墓について、よくある質問をまとめました。

四天王寺の永代供養費はいくらですか?

四天王寺の永代供養墓にかかる費用は、以下の通りです。利用人数や入る場所によって変動があります。

・完全個室型永代供養墓「燈」:68万円~
・完全個室型樹木葬「永遠なる緑」:39万円~

四天王寺の永代供養の費用は毎年払う必要があるのですか?

四天王寺の永代供養墓では、年間管理費などの定期的にかかる費用や、お寺への寄付金などは発生しません。お墓を継ぐ世代がいても安心して入ることができます。

四天王寺の永代供養は何年してくれるのでしょうか?

四天王寺の永代供養墓は、お墓のある限り期限を設けずに永代にわたって供養されます。

別途法要を執り行いたい場合は、直接寺院に問い合わせてみてください。

まとめ

以上、三重県津市にある津市永代供養墓霊園 四天王寺を紹介しました。

歴史ある寺院の四天王寺でも、自分の永代供養墓を持つことができます。

由緒あるお寺での埋葬や、交通アクセスのよいお墓をお探しの方は、ぜひ一度津市永代供養墓霊園 四天王寺を見学してみてください。

この記事の監修者

記事を書いた人の写真

小原 崇裕

2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。