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墓じまいで人気の樹木葬!メリット・デメリットと手順や注意点を解説

墓じまいで人気の樹木葬には、メリットだけではなくデメリットもあるため、事前にきちんと把握しておくことが大切です。

この記事では、失敗や二度手間を防いでスムーズに墓じまいから樹木葬へ遺骨を改葬する手順や、注意点まで詳しく解説しています。

どなたにでも分かるよう、墓じまいと樹木葬のポイントを抑えてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

墓じまいで人気の樹木葬とは?

墓じまいで人気の樹木葬について、知っておくべき基礎知識をポイントを押さえて分かりやすく解説します。

墓じまいとは?

墓じまいとは、不要になったお墓を処分することをいい、昔ながらの墓石のお墓は墓石の解体撤去工事をして更地に復旧し、土地の永代使用権を墓地へ返還する必要があります。

墓じまいでおこなう改葬とは?

墓じまいでは納骨されている遺骨を取り出して、新たなお墓や永代供養先へ納骨する改葬をおこなわなければなりません。

遺骨は、墓地へ埋葬・納骨しなければならないことが法律によって決められており、墓地以外の場所へ遺棄すると法律違反とみなされるためご注意ください。

樹木葬とは?

樹木葬とは、樹木の傍や草花に囲まれた自然環境へ遺骨を埋葬納骨するお墓のことをいい、最も人気のあるお墓の種類です。

最新の調査結果によると、新たにお墓を購入した方のうち、約半数の48.7%を占める方々が樹木葬を選んでいることが判明しています。

樹木葬と永代供養の違い

樹木葬とは永代供養の種類やタイプのことをいい、永代供養とは遺骨の管理や供養を霊園や寺院へ任せる供養方法や仕組みのことを表します。

永代供養には樹木葬のほか、屋外にある個別安置墓や個別墓、集合墓、合祀墓・合葬墓や、屋内にある納骨堂と、さまざまな種類があるため、気になる場合は比較検討しましょう。

樹木葬の種類

樹木葬の種類は大きく分類すると、次の2つがあります。

里山型

里山型とは、人里離れた郊外にある専用の山林へ遺骨を還すタイプの樹木葬のことをいい、故人のゆかりのある土地へ遺骨を還したい方に適しています。

山林の中の決められた区画や墓標となるシンボルツリーの根元などへ遺骨を埋葬し、基本的に遺骨は土に還す仕組みのため、本格的な自然の大地へ埋葬できることが特徴です。

都市型

都市型は花壇型・公園型とも呼ばれ、霊園や寺院の一角にあり、シンボルツリーのもとに納骨をしたり、花壇やガーデニングのような場所へ埋葬をする樹木葬のことをいいます。

里山型と比較すると都市型の樹木葬は、比較的身近にあるためお墓参りがしやすく、大型霊園からアットホームな寺院まで、環境や埋葬方法の選択肢が多いことが特徴です。

墓じまいで樹木葬を選ぶメリット

墓じまいで樹木葬を選ぶのには理由があり、次の6つのメリットがあります。

承継者がいなくても申し込める

樹木葬はお墓の継承者がいない方でも申し込みができ、子どものいないご夫婦でも契約が可能で、多くの樹木葬では生前予約も可能です。

お墓の費用の軽減や維持管理の負担を削減できる

樹木葬は墓石を建立する一般墓よりも安価で、お墓の初期費用を軽減でき、後々の維持管理費を抑えることができます。

子どもや孫の負担を軽減できる

樹木葬などの永代供養は、霊園や寺院へ遺骨の管理や供養を任せる委託契約にあたり、子どもや孫がお墓を継承する必要がありません。

自然環境のもとで永眠できる

樹木葬は、癒される自然環境のもとで永眠できることが大きなメリットです。故人とお参りに訪れる方々にとって心安らぐ環境は、樹木葬ならではの魅力といえます。

散骨とは違い法律や条例違反にならず安全性が高い

遺骨は法律によって、墓地へ納骨しなければならないことが決まっているため、公に運営許可が取得されている霊園や寺院の樹木葬なら、法律違反にならずに安心できます。

宗旨宗派を問わず納骨できる

樹木葬などの永代供養は、霊園や寺院へ遺骨の管理や供養を任せる委託契約にあたり、子どもや孫がお墓を継承する必要がありません。

墓じまいで樹木葬を選ぶデメリット

墓じまいで樹木葬を選ぶ際は、メリットのみならずデメリットもあるため、事前にしっかりと把握しておきましょう。

家族や親族の理解を得にくい場合がある

お墓への価値観は人それぞれ異なるため、墓じまいや樹木葬は、家族や親族から反対されるケースがあります。

代々受け継がれたお墓や、故人が建立した思い入れのあるお墓を守ってゆきたいと考える方がいることも認識しておきましょう。

合祀された遺骨は取り戻せない

樹木葬にはさまざまな埋葬方法があり、ほかの方の遺骨と一緒に土へ埋葬する合祀(ごうし)をおこなうと、取り戻すことができなくなるためご注意ください。

個別に納骨するタイプでも、一定期間が過ぎると合祀されるケースが多いため、契約内容はきちんと確認しましょう。

↓納骨期限のない個別安置型の樹木葬について知りたい方はこちらへ↓

納骨人数によっては割高になる場合が多い

樹木葬は1名ずつの個人単位なら安価でも、納骨人数によっては高額になる場合があるためご注意ください。

交通アクセスが不便な場所が多い

樹木葬は緑が豊かな大型霊園ほど交通アクセスが不便な郊外にあるケースが多く、後々のお墓参りがしにくい傾向にあります。

運転免許証の返納や、駅の階段やバスの乗り換えなど、高齢になると距離が遠いほどお参りがネックになる可能性が高いため、ご注意ください。

季節によって花や樹木が枯れてしまうことがある

樹木葬の多くは冬場になると樹木や花々が枯れて寂しくなる傾向があるため、とくに命日などのお参り時期に関して、現地の環境や道のりに支障がないか確認しておきましょう。

樹木葬のメリット・デメリットについてよりくわしく知りたい方は、下記をご覧ください。

↓それぞれの永代供養墓についてよりくわしく知りたい方はこちら↓

墓じまいで樹木葬へ改葬する手順

墓じまいから樹木葬へ改葬するまでの流れについて、手際よくスムーズに進められる手順をご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。

①墓じまいと樹木葬について家族や親族と話し合う

最初にやるべきことは、墓じまいや樹木葬に関する家族や親族との話し合いです。墓じまいと改葬先の樹木葬とは切り離し、それぞれに対する意見を確認するのがポイントです。

②墓じまいに関してお墓の管理者へ相談して墓じまいを申し出る

墓じまいは手続き無しに勝手におこなうことはできないため、あらかじめ墓じまいするお墓の管理者へ相談をしておきます。

事前に費用負担やお墓の維持への悩みを相談しておけば、寺院墓地でも墓じまいを受け入れてもらいやすいです。

③改葬先の樹木葬を決めて申し込む

墓じまいについて承諾を得たら、遺骨の移動先となる改葬先の樹木葬を決定して、申し込み手続きをおこないます。

④墓じまいの工事業者を決めて契約する

墓じまいでは重機が必要なため、墓石の撤去工事は石材店や工務店へ依頼します。工事費用を抑えたい場合は、2社以上の業者から相見積もりを取得して比較検討しましょう。

⑤僧侶を手配して閉眼供養の日程を決める

お付き合いのあるお寺へ相談して閉眼供養の日程を決定しますが、墓じまいは手続きに日数がかかるため、ゆとりのある日程となるよう調整してください。

閉眼供養とは、墓石に宿った魂を抜くための読経供養のことをいい、日程が決まったら業者や親族へも案内します。

⑥墓じまいをするお墓を管轄する役所から改葬許可申請書を入手する

墓じまいの手続きは、まず墓じまいをするお墓を管轄する役所から、納骨されている人数分の改葬許可証申請書を入手して、必要事項を記入します。

フォーマットは自治体によって異なり、郵送やインターネットでダウンロードできる場合もあるため、役所のホームページを確認してください。

⑦墓じまいするお墓の管理者から埋蔵証明書と改葬承諾書を受け取る

お墓じまいするお墓の管理者から埋葬証明書を受け取りますが、改葬許可証申請書によっては、署名・捺印だけで良いケースもあるため、フォーマットを確認のうえ依頼します。

所有者以外の方が墓じまいの手続きをする場合、あわせて改葬承諾書も入手しましょう。改葬承諾書は、役所によって委任状で良い場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

⑧改葬先の樹木葬へ受入証明書を受け取る

改葬先の樹木葬からは、受入証明書を受け取ります。受入証明書も改葬許可証申請書によっては、署名・捺印だけで良い場合があるため、様式に応じて対応してください。

⑨役所へ改葬許可申請書と必要書類を提出して改葬許可証を発行してもらう

再び墓じまいするお墓を管轄する役所へ改葬許可申請書と、取り揃えた必要書類を提出して、改葬許可証を発行してもらいます。

改葬先の樹木葬では、改葬許可証がなければ遺骨を受け入れてもらえないため、改葬許可証は紛失しないようにご注意ください。

⑩閉眼供養をおこなう

閉眼供養は、お墓を掃除して、仏花や供物をお供えしてからおこないます。あらかじめ喪服やお線香などのお墓参り用品を準備して、忘れ物がないようにしましょう。

当日、親族や僧侶と会食の席を用意する場合は、料理の事前予約もすませておきます。

⑪遺骨を取り出して墓石の解体撤去工事をする

閉眼供養後、早ければ当日のうちに遺骨を取り出して墓石の解体撤去工事を開始します。業者へは工事前後の写真撮影を依頼しておくと、実際の状況を確認できて安心です。

⑫墓じまいした墓地の返還手続きをする

工事が完了したら、墓地へ利用区画の返還手続きをおこないます。公営墓地の墓じまいにより補助金を申請する場合は、忘れずに申請手続きをしてください。

⑬改葬許可証を提出して樹木葬へ遺骨する

お墓から取り出した遺骨は、新たな納骨先となる樹木葬へ改葬許可証を提出して納骨します。一般的に納骨式(納骨法要)をおこないますので、納骨先の指示に従って準備しましょう。

墓じまいの具体的な流れやその手続きに関してよりくわしく知りたい方は、下記をご覧ください。

↓墓じまいの流れや手続きについてよりくわしく知りたい方はこちら↓

墓じまいで樹木葬を選ぶときの7つの注意点

墓じまいで樹木葬を選ぶときは、次の7つの注意点に気をつけて、失敗や後悔を防ぎましょう。

墓じまいでは事前に指定業者が決められているかどうか確認する

霊園や寺院墓地では、工事業者が決められている場合があるため、墓じまいでは事前に指定業者があるかどうかを確認してください。

出典:消費者トラブルFAQ(国民生活センター)

樹木葬は納骨人数を踏まえた総額の見積もりを取得する

樹木葬へ改葬するときは、石材店などの業者へ依頼して、あらかじめ納骨されている方の人数を確実に確認のうえ、人数分の納骨費用の総額を見積もり取得してください。

土へ還った遺骨や空の骨壷は、改葬する必要がないため、実態を確認するには、業者へ依頼して骨壷の中まで確認してもらうとよいでしょう。

事前に現地を見学して交通アクセスや周辺環境まで確認する

樹木葬を検討するときは、事前に現地を見学して、敷地内だけではなく交通アクセスや周辺環境まできちんと確認しておきましょう。

坂道や階段の有無など、先々までお参りのしやすい樹木葬を選ぶと後悔を防ぎやすくなります。

複数の樹木葬を見学して比較検討する

樹木葬は霊園や寺院によってそれぞれ特色があるため、複数の樹木葬を見学して、比較検討しましょう。

現地スタッフや寺院の方の印象も樹木葬選びのポイントとなるため、不明点や気になることは積極的に質問するのがおすすめです。

遺骨の個別埋葬期間と合祀場所を確認する

遺骨の合祀によるトラブルを回避するため、樹木葬では必ず事前に個別埋葬期間と、合祀する具体的な場所まで確認してください。

お参り時の場所やルールを確認する

樹木葬はお参りする場所が定められている場合があるほか、お線香や供物をお供えできるかどうかや時間も寺院や霊園によってそれぞれ異なるため、事前にルールを確認しましょう。

不安要素があればほかの種類の永代供養墓を検討する

樹木葬に関してもし不安要素があれば、ほかの種類の永代供養墓と並行して検討するのも良いでしょう。

永代供養墓には、一般墓のように単独の墓石へ納骨する個人墓や、特定の場所へまとめて納骨する集合墓、納骨スペースが仕切られた個別安置墓、屋内の納骨堂などがあります。

↓樹木葬以外の永代供養墓についてよりくわしく知りたい方はこちら↓

まとめ

墓じまいで人気の樹木葬について、メリットとデメリットや、墓じまいで樹木葬へ改葬する手順を解説しましたが、問題回避のためには注意点まで把握しておくことが大切です。

樹木葬は複数名の納骨が可能な場合でも、一般的には4名程度のため、大勢が眠っているお墓の墓じまいでは戸惑う方が少なくありません。

全国永代供養墓・樹木葬グループでは、4名以上の納骨にも対応した合祀しない樹木葬をご案内しており、365日美しい花々が咲く樹木葬は皆さまから高い評判を得ています。

しっかりとした管理体制で、家族同然のペットの納骨もご相談可能ですので、墓じまいや樹木葬をご検討中の方は、どうぞお気軽にお問い合せください。

この記事の監修者

記事を書いた人の写真

小原 崇裕

2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。