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浄土宗で永代供養を選ぶ5つのポイント!費用や契約の流れと注意点まで解説

浄土宗の方が永代供養を選ぶ際は、押さえておくべき5つのポイントがあり、先々まで安心のできる永代供養墓選びが重要です。

この記事では、浄土宗の永代供養で必要な費用や契約の流れ、注意点まで分かりやすくまとめて解説します。

具体的な浄土宗の永代供養墓もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧になり参考になさってください。

浄土宗とは?

浄土宗とは古くから日本に根付いている在来仏教の一つで、似たような名称には浄土真宗があるため、浄土宗の特徴や浄土真宗との具体的な違いについて解説します。

浄土宗の特徴

浄土宗は法然上人(源空)を開祖とする宗派で、阿弥陀如来を本尊とし、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることによって、誰もが極楽浄土へ往生できる点が大きな特徴です。

1175年(承安5年)に開宗してから浄土宗は2024年で850年を迎えました。公式サイトでは特設サイトが公開されているため、歴史や教えに触れてみるとよいでしょう。

浄土真宗との違い

浄土真宗の開祖は法然上人の弟子にあたる親鸞聖人で、「南無阿弥陀仏」と唱えることよりも阿弥陀仏の救いを信じることを重要視するという点が浄土宗との大きな違いです。

供養の仕方にも特徴があり、浄土真宗ではお線香を寝かして置くことや、お仏壇でお位牌を使用せずに過去帳や法名軸を用いるなどの違いもあります。

浄土宗の永代供養とは?

永代供養とは、霊園やお寺に遺骨の管理や供養をしてもらうお墓の仕組みのことをいい、永代供養墓には種類があるため、特徴やメリット・デメリットについて解説します。

種類費用
合祀・合葬墓約5~30万円
集合墓約20~50万円
個別安置墓約50~120万円
樹木葬約5~100万円
納骨堂約20~150万円
永代供養付き一般墓約100~150万円

合祀・合葬墓(石材型):5〜30万

合祀(ごうし)・合葬墓とは、他人の遺骨と一緒に土へ還す埋葬方法のお墓で、永代供養の中では最も安い価格のお墓の種類です。

昔ながらの墓石や、さまざまな形状をしたモニュメントなど、大勢で一つのお墓を共有して利用するため、とくにお盆やお彼岸などのお参りは混雑する傾向にあります。

集合墓(石材型):20〜50万

集合墓とは、霊園や寺院の一角にある石材でできた遺骨の収納設備のことをいい、骨壷や骨箱に入った状態で複数の方々の遺骨をまとめて保管します。

一般的に一定期間後に合祀するため、遺骨の安置期間を確認する必要があるほか、他人と共用するお墓のため、混雑時はゆっくりお参りできないことを知っておきましょう。

個別安置墓(石材型):50〜120万

個別安置墓とは、区切られたスペースへ納骨するマンション型の永代供養墓のことをいい、一定期間後に合祀するタイプと永代にわたって合祀しないタイプとがあります。

一般的に対面してお参りすることができ、家名や納骨した方の名前を彫刻した石材を設置できるケースも多いため、プライベートを確立できることが大きなメリットです。

樹木葬:5〜100万

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を墓標としたり、草花に囲まれた場所へ納骨・埋葬したりと、自然環境で眠ることが特徴の永代供養墓です。

合祀・集合・個別といったさまざまな埋葬方法があり、合祀しないタイプもあるため、見た目の環境だけではなく、先々の遺骨の行方まで確認しておくと安心できるでしょう。

納骨堂:20〜150万

納骨堂とは、骨壷や専用の収納箱へ納めた遺骨を保管する室内にある納骨施設のことをいい、ロッカー型・位牌型・仏壇型・自動搬送式などの種類があります。

一般的に管理費が必要になることが多く、管理費を納めている期間は利用できる場合と、一定期間が過ぎると合祀されるケースがあるため、きちんと確認しておきましょう。

永代供養付き一般墓(個人墓型):100~150万

永代供養付き一般墓とは、従来の墓石のお墓に対して、継承者がいなくなった場合や一定期間後に自動的に永代供養をおこなうお墓のことをいいます。

単独の墓地区画や墓石を利用できるため、費用としては永代供養墓の中で最も高額ですが、無縁仏になることを回避でき、後々のお墓参りも悠々とおこなうことが可能です。

浄土宗で永代供養に向いている方

浄土宗で永代供養に向いている方は、次の4つのケースのいずれかに当てはまる方です。

お墓の継承者がいない

永代供養は子供がいない夫婦や独身・単身者の方など、お墓の継承者がいない方でも申し込みが可能です。

最新の調査結果によると、お墓の新規購入者のうち、65%もの多くの方々がお墓の跡継ぎがいらない永代供養を選んでいます。

お墓がなく安い費用で安心できるお墓へ納骨したい

永代供養はお墓を所有しておらず、自分や家族にもしものことがあった際、安い費用で納骨したい方へ適しています。

管理費がかからない永代供養墓を選べば、維持費の費用負担もかからず、安心して遺骨を委ねることができるでしょう。

墓じまいにより遺骨を適切に処置したい

不要なお墓を処分する墓じまいでは、墓石を解体撤去する前に遺骨を取り出して永代供養することで、適切に処置することが可能です。

2022年には墓じまいによる遺骨の改葬をおこない、過去最高の15万件を超えたことが発表されています。

子供や孫へお墓の負担をかけたくない

子供や孫へお墓の負担をかけたくない方は、お墓のお手入れやメンテナンスが不要な永代供養墓が最良です。

墓石のお墓は放置していると、汚れや雑草で荒れてしまいますが、永代供養墓は霊園や寺院に管理してもらえるため、家族への負担を削減できます。

自分の死後の納骨先を用意したい

永代供養の多くは生前申し込みができるため、自分の死後の納骨先を事前に用意したい方にも最適です。

身寄りのいない方の葬儀や納骨を第三者へ委ねるには死後事務委任契約が必要なため、あわせて検討するようにしましょう。

浄土宗の方が永代供養をする3つの方法

浄土宗の方が永代供養をするのには、次の3つの方法があります。

永代供養墓のある浄土宗のお寺を探す

浄土宗の方は、永代供養墓のある浄土宗のお寺へ納骨することによって、作法やしきたりに戸惑うことなく、先々まで安心して供養することができます。

世田谷霊園 大吉寺(東京都世田谷区)

・住所:東京都世田谷区世田谷4丁目7-9

・交通アクセス:東急世田谷線「世田谷駅」徒歩2分

・駐車場完備(無料)

・費用:個別安置墓(無制限)78万円~

・年間管理費・寄付金:不要

世田谷駅からわずか徒歩2分の浄土宗の大吉寺には、合祀しない個別安置墓が完備されており、大勢の納骨にも対応しているため、墓じまいによる改葬にもおすすめです。

駅近にありながら閑静な環境で、春は桜、秋は紅葉と四季折々の美しさを楽しむことができ、親切で丁寧なご住職の評判も高いため、安心して供養をお任せできるでしょう。

金沢霊園 極楽寺(石川県金沢市)

・住所:石川県金沢市寺町5丁目5-12

・交通アクセス:金沢駅より北鉄バス「広小路バス停」徒歩1分

・駐車場完備(無料)

・費用:個別安置墓(無制限)59万円~・樹木葬(6名まで)39万円~

・年間管理費・寄付金:不要

浄土宗の極楽寺の金沢霊園には、人数無制限の合祀しない個別安置墓と、6名まで納骨できる合祀しない樹木葬が完備されており、2種類の永代供養墓から選択できます。

バス停から徒歩1分で、車椅子の方もお参りしやすいバリアフリー設計のため、高齢者の方も安心です。良心的で心優しいご住職の評判が高いため、お参りもしやすいでしょう。

浄土宗の本山へ納骨をする

浄土宗で関西地方にお住まいの方や、手厚い供養を希望する方は、浄土宗の総本山や本山へ納骨をする方法もあるため、具体的にご紹介します。

知恩院(総本山・京都府京都市)

・住所:京都市東山区林下町400

・交通アクセス:地下鉄東西線「東山駅」徒歩8分

・駐車場完備(無料)

・費用:納骨堂(1名)200万円~・合祀(1名の改葬)58万円~

・年間管理費:不要

浄土宗の総本山の知恩院は、納骨堂への納骨と合祀による永代供養から選択でき、年3回の読経による供養料が含まれた料金設定となっており、他寺からの改葬も可能です。

清浄華院(大本山・京都府京都市)

・住所:京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町395

・交通アクセス:京都駅より市バスにて「府立医大病院前バス停」徒歩5分

・駐車場完備(無料)

・費用:合祀・合葬墓30万円~

・年間管理費:不要

浄土宗の本山の清浄華院には永代供養墓として合祀・合葬墓があり、ほかのお寺からの改葬は50万円~となっています。

長野県の善光寺や東京都の増上寺など、全国の浄土宗の本山では永代供養がおこなえるお寺があるため、気になる方は調べてみると良いでしょう。

宗旨・宗派不問の寺院墓地や霊園の永代供養墓を探す

浄土宗の方は、宗旨・宗派を問わずに受け入れてもらえる寺院や霊園の永代供養を探してもよいでしょう。

全国永代供養墓・樹木葬グループでは、人気の合祀しない永代供養墓や年中を通して美しい花が咲いている樹木葬をご案内しており、浄土宗の方々から喜んでいただいています。

合祀しない個別安置墓:70万円~(最大12名まで)

合祀しない樹木葬:39万円~(最大6名まで)

↓浄土宗の方も利用できる合祀しない永代供養墓・樹木葬についてくわしく知りたい方はこちら↓

浄土宗の墓じまいで永代供養をする契約の流れと手順

浄土宗の墓じまいで永代供養をする契約の流れについて、スムーズにできる手順をポイントを押さえて解説します。

①親族と話し合って墓じまいの許可を得る

墓じまいについては、家族のみならず親族とも話し合って許可を得るようにしましょう。

②寺院へ墓じまいの相談をして了承を得る

お付き合いのある浄土宗の寺院へ墓じまいの相談をして、きちんと了承を得ましょう。

③永代供養墓を決めて契約する

インターネットなどで調べて、気になる永代供養の資料請求をおこない、条件を精査して納骨先の永代供養墓を決定します。

④墓じまいする石材店を決める

あらかじめ見積もり取得をして、墓じまいをする石材店を決定します。

⑤改葬の行政手続きをおこなう

墓じまいをするお墓を管轄する市町村役場から改葬許可申請書を入手し、必要事項を記入のうえ、納骨する際に必要な改葬許可証を発行してもらいます。

手続きでは、墓じまいをするお墓の管理者から埋蔵証明書(所有者以外の方は改葬承諾書も必要)、永代供養先から受入証明書をそれぞれ入手してください。

⑥閉眼供養をおこない遺骨を取り出す

墓石から魂を抜く閉眼供養の法要をおこなってから、納骨されている遺骨を取り出します。

⑦墓石の解体撤去工事をして墓地を更地にする

石材店へ墓石の解体撤去工事をおこなってもらい、墓地の区画を更地にします。

⑧墓地の返還手続きをおこなう

墓じまいが完了したら、墓地の返還手続きをおこないます。

⑨永代供養先へ改葬許可証を提出して納骨する

永代供養先へ改葬許可証を提出して納骨をしますが、永代供養墓では納骨法要をおこなうケースが多いため、指示に従って準備してください。

墓じまいのくわしい流れについて知りたい方は、下記をご覧ください。

↓墓じまいのくわしい流れについて知りたい方はこちら↓

浄土宗の永代供養における6つの注意点

浄土宗の永代供養では、気をつけるべき6つの注意点があります。

家族や親族としっかりと話し合う

浄土宗の家族や親族の方々の中には、ご先祖様から受け継いだお墓の墓じまいに反対する方もいらっしゃるため、後々トラブルにならないよう、よく話し合って許可を得ましょう。

墓じまいでは事前にお寺へ相談する

一方的に墓じまいを決めて揉め事にならないよう、お付き合いのある寺院へはお墓の維持に関する問題をあらかじめ相談し、時間をかけて理解を得ることが最良です。

必ず事前に現地見学をする

永代供養を選ぶ際は、契約する前に必ず現地見学をして、実際の交通アクセスと周辺環境や施設・設備、お参りの場所や方法などについても詳細を確認しておきましょう。

合祀された遺骨は取り戻せない

合祀された遺骨は、地中の中で複数の方々と遺骨が混ざり合ってしまうことや、合祀された遺骨は再び取り戻すことができないことに注意しなければなりません。

納骨する遺骨の人数分の費用を試算する

永代供養は1人分なら安くても、大勢すると高額な費用になるケースが多いため、納骨する遺骨の人数分の費用まできちんと試算して、損をしないようにご注意ください。

墓じまいでは指定業者の石材店が決まっている場合がある

霊園や寺院では、工事の請負先として指定業者の石材店が決まっている場合があるため、事前に確認しましょう。

浄土宗の永代供養の費用

浄土宗の永代供養で必要な費用と内訳について、永代供養と墓じまいの費用をそれぞれ解説します。

永代供養の費用

内訳費用
永代供養料約5~150万円
墓石・名板・彫刻代無料~約40万円
年間管理費無料~約3万円
納骨手数料約2~5万円
納骨法要料約3~5万円
総額約5~250万円

永代供養に必要な費用の総額は、約5~250万円と幅広く、主に永代供養墓の種類と墓石の有無によって、価格が高くなる傾向にあります。

墓じまいの費用

内訳費用
墓石の解体撤去費用約20~50万円
閉眼供養約3~5万円
離檀料約5~20万円
行政手続き費用無料~数千円
総額約20~70万円

墓じまいに必要な費用の総額は、約20~70万円となっており、浄土宗ではお寺によって離檀料がかからないケースもあります。

↓浄土宗の墓じまいの費用についてよりくわしく知りたい方はこちら↓

浄土宗で永代供養を選ぶ5つのポイント

浄土宗で失敗や後悔をせずに永代供養を選ぶのには5つのポイントがあるため、しっかりと押さえておきましょう。

複数の遺骨を納骨できる

永代供養では、自身や家族の納骨もできる複数の遺骨を納骨できるタイプを選んだ方がお得になるケースが多いため、墓じまいでも目先の費用にとらわれないようにしましょう。

納骨できる最大人数や遺骨の個別安置期間を確認して、先々の追加費用まで納得のできる永代供養墓を選んでください。

合祀しない永代供養墓

お墓に対する考え方は人それぞれ異なり、他人と遺骨が混ざる合祀に抵抗がある方が多い傾向にあるため、合祀しない永代供養墓を選ぶのがおすすめです。

合祀に関する調査結果によると、「永遠に合祀されたくない」と回答した人は全体の32.7%を占めているため、ご先祖様や家族の気持ちを重視してください。

管理費や寄付金がかからない

管理費や寄付金の有無はとても重要で、たとえば亡くなった年に納骨して33回忌まで年間3万円を支払うと、96万円もの支払いが生じます。

将来に向けて、老後や子供の費用負担まで考えて、安心できる永代供養墓を選ぶようにすることが大切です。

寺院の境内でしっかりと永代供養している

浄土宗の方は、寺院の境内でしっかりと管理や供養をしてもらえる永代供養墓を選ぶことをおすすめします。

お手入れが行き届いて、何事も相談しやすいご住職のいる寺院なら、家族にとっても安心できる心のよりどころとなるでしょう。

駅近などにありお参りしやすい利便性

駅近や駐車場が完備されており、交通アクセスに優れた永代供養先なら、いつでも気軽にお参りができて安心です。

遠方にあると高齢になってから訪れにくくなってしまい、不安が募ってしまうケースが多いため、とくに公共交通機関の利便性はあらかじめチェックしておきましょう。

まとめ

浄土宗で永代供養を選ぶポイントをはじめ、費用や契約の流れ、注意点などについて解説しましたが、永代供養墓は納骨先のお寺や霊園のご住職やスタッフの人柄も重要です。

全国永代供養墓・樹木葬グループでは、評判のよい優良なお寺にこだわって、合祀しない永代供養墓や四季折々の美しい花々を楽しめる樹木葬をご案内しています。

資料請求や現地見学を無料で承っており、生前の終活や墓じまいのご相談にも対応しているため、浄土宗の方に人気の永代供養をお探しの方は、お気軽にお問い合せください。

この記事の監修者

記事を書いた人の写真

小原 崇裕

2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。