『THE LEGENDARY JAPAN』京都の世界遺産 仁和寺にて、インバウンド向けモニターツアーを開催
「THE LEGENDARY JAPAN(ザ・レジェンダリー・ジャパン)」は、世界遺産や国宝に登録される高名な寺社仏閣を少人数で貸切って特別な文化体験をすると共に、日本屈指のトップシェフの料理を楽しむという、日本が誇る歴史と文化を体験するプレミアムな観光コンテンツです。 歴史によって生み出され、過去から現在へと受け継がれてきた「世界遺産」。そして、世界中から高い評価を受ける「日本料理人」。日本の宝であるこの2つが融合することで、この場所でしか実現できない唯一無二の文化体験を提供するプロジェクトが「THE LEGENDARY JAPAN」です。
2022年5月に京都の世界遺産 仁和寺で初めて開催され、日本でも屈指の富裕層に参加いただき、業界内外に大きなインパクトを残した「THE LEGENDARY JAPAN」 。その後、観光庁の「看板創出事業」として、2023年2月には国内の有識者を集めたモニターツアーを開催するなど、将来的な事業化に向けてブラッシュアップを続けてきました。今回は観光庁の「観光再始動事業」として、アフターコロナで日本国内のインバウンド需要が戻る中、インバウンド向けのモニターツアーを11月8日(木)に開催いたしました。
今回の開催では、京都の世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺にて、通常では入れない特別な場所での文化体験を行い、一般の人は立ち入ることができない「食堂(じきどう)」にて、京都の名店「祇園にしかわ」の西川 正芳氏による日本最高峰の懐石料理をご堪能いただきました。
ご参加いただいた皆様より、独占的な限定感や高付加価値性に対する高い評価をいただき、次回実施に向けて非常に期待が高まる開催となりました。
■開白の儀(観音堂法要)
国の重要文化財である観音堂の内部は、僧侶の修行の場として長きにわたり非公開とされてきました。ご本尊である千手観音菩薩を囲むように、脇侍として不動明王と降三世明王、その周りには二十八部衆が安置されています。また、須弥壇の背後や周囲には、約四百年前に極彩色で描かれた白衣観音をはじめ仏や高僧などもご覧いただけます。この特別な場所で、開会の意を込めた法要「開白の儀」を執り行いました。
■結縁の儀(御手綱参拝)
観音様の「観」は世の中を観察するという意味で、「音」は人々の苦しみの声や願いの声を指します。世界中の全ての人々の声を聞き届け、救いを与えてくださることからこの名があり、様々な形で信仰されてきました。その中でも、仁和寺の観音堂に安置される「千手千眼十一面観世音菩薩」 は、千の手と千の眼、十一の顔 を持ち、観音様の中で最も人々を救う力が強いことから、「観音の王=蓮華王」と言われています。皆様には、観音様の御手から伸びた五色線に触れることで、より深くご縁を結び、そのご利益を頂戴する「御手綱参拝」をご体験いただきました。
■除災招福の儀(護摩祈願)
護摩とは、二千年以上の歴史を持つ、仏の力を込めた聖なる炎を使った祈願方法です。古来より天皇や貴族をはじめとした多くの人々は、 天下泰平・五穀豊穣といった願いを叶えるため、この護摩の力を頼りにしてきました。皆様のそれぞれのお願い事を込めた護摩木も用い、皆様の災いを除き、幸福を招く開運のご祈祷を行わせていただきました。
■賢覧の儀(金堂・五大明王壁画見学)
金堂は、かつて京都御所内に存在した紫宸殿を移築したもので、現存する最古の紫宸殿跡であり、国宝に指定されています。その金堂裏堂には、長い間非公開とされ、約四百年ぶりに御開帳された五大明王の壁画が描かれています。五大明王は、柱を挟んで一体ずつ細部まで丁寧に描かれ、壁画の高さは2mを超えます。美しくもあり迫力に満ち溢れたそのお姿をご高覧いただきました。
■饗宴の儀
世界遺産 仁和寺の中にひっそりと佇む「食堂」。一般には公開されていないこの非日常的な空間で、皆様だけの特別な食事をご堪能いただきます。最高峰の文化体験を締めくくるのは、「祇園にしかわ」の西川正芳シェフによる本格懐石料理です。「祇園さゝ木」で研鑽を積み、二〇〇九年一月に「祇園にしかわ」を開店。独立わずか一年でミシュランの星を獲得し、三年目で二つ星を獲得した西川正芳シェフによる、唯一無二の食事体験にご案内いたします。
この日本が誇る有形・無形の至宝の共演を通じて、世界中の方々に日本の魅力を色鮮やかに発信しつづけていきます。これこそが、この「THE LEGENDARY JAPAN」プロジェクトの使命であると考え、日本の観光業の不撓不屈の精神を示す取り組みとなることを目指し、邁進して行きたいと思います。