全国永代供養墓・樹木葬ネットワーク

お電話でのお問い合わせ 0120-78-7676 受付時間 9:00 ~ 17:00

お役立ち情報

永代供養の「宗派問わず」とは?宗教自由との違いや4つの注意点を解説

永代供養の「宗派問わず」とは?宗教自由との違いや4つの注意点を解説

永代供養では「宗派問わず」など、宗教や宗旨・宗派に関する専門用語が使用されていますが、言葉の意味がよく分からない方もいらっしゃるでしょう。

「宗旨・宗派問わず」なら、どんな宗教の方でも利用でき、自分の信仰する宗教で自由に故人を供養できると思っている方は注意が必要です。

この記事では、永代供養で表記されている宗教に関する文言について、具体的な意味や違いを分かりやすく解説します。

失敗や後悔を防いで、安心できる永代供養墓を選ぶため、注意点までしっかりと把握しておきましょう。

永代供養とは?

永代供養とは、墓石を建てて代々にわたり墓守りをする昔ながらのお墓とは違い、遺骨の管理や供養を霊園や寺院へ委ねられるお墓の仕組みです。

最新の調査結果によると、お墓は跡継ぎがいらない永代供養を選ぶ方が急増しており、新規購入者のうち65%と、大半が永代供養墓を選択しています。

起源は定かではありませんが、江戸時代に使用されていた「永代台帳」が寺院で発見されているため、永代供養には古い歴史があると言われています。

現在の永代供養の発祥は、1985年に比叡山延暦寺が管理する霊園にある久遠墓に遡り、近隣に住む檀家のみならず、事前に費用を支払えば誰でも利用できることが特徴です。

永代供養が宗旨・宗派を問わず受け入れてもらいやすい傾向にあるのは、久遠墓が宗教の垣根を越え、さまざまな方を受け入れているためといえるでしょう。

宗旨・宗派とは?

言葉具体例
宗教仏教・神道・キリスト教
宗旨仏教・神道・キリスト教浄土真宗・浄土宗
宗派浄土真宗本願寺派・真宗大谷派

宗旨・宗派とは、広義に「宗教と分派」という意味と、仏教に由来する用語とみなし、「〇〇宗・〇〇派」を意味する場合との2通りがあります。

たとえば、キリスト教にはカトリック・プロテスタントとがありますが、この違いは「教派」と呼ばれ、宗派とは言いません。

つまり、「宗派」は主に仏教のことを示すことが多く、同義語であっても神道やキリスト教では「教派」と表現することを知っておきましょう。

代表的な8つの宗旨・宗派

仏教の宗旨・宗派は13宗56派あるうち、日本八宗と呼ばれる日本の代表的な8つの宗旨と、それぞれの宗派について解説します。

宗旨・宗派開祖本山
天台宗最澄比叡山延暦寺
真言宗空海高野山金剛峯寺・東寺
浄土宗法然知恩院
浄土真宗本願寺派親鸞西本願寺
真宗大谷派親鸞東本願寺
臨済宗栄西建仁寺
曹洞宗道元永平寺・総持寺
日蓮宗日蓮身延山久遠寺

天台宗

天台宗は「妙法蓮華経」と呼ばれる法華経を根本経典とし、世の中すべての人を救えるという教えが特徴で、天台宗天台寺門宗天台真盛宗の3つの宗派があります。

基本的に釈迦如来を本尊としますが、天台真盛宗では阿弥陀如来を本尊として「南無阿弥陀仏」と唱えるなど、寺院によって祀り方や念仏が異なるのも特徴の一つです。

真言宗

真言宗は「大日経」「 金剛頂経」を経典とし、学びと修行により悟りを開く即身成仏が特徴の密教で、念仏は「南無大師遍照金剛」です。

在来仏教に含まれる、高野山真言宗智山派豊山派泉涌寺派東寺派善通寺派山階派醍醐派真言律宗の9派をはじめ、真言宗には18派もの宗派があります。

浄土宗

浄土宗は無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経の「浄土三部経」を経典とし、「南無阿弥陀仏」と唱えることで、誰もが極楽往生できるという念仏が大きな特徴です。

白旗派が源となる現在の浄土宗のほか、浄土宗西山派西山浄土宗西山深草派西山禅林寺派)という宗派もあります。

浄土真宗本願寺派

浄土真宗は浄土宗と同じく、浄土三部経を経典とし、念仏も同じ「南無阿弥陀仏」ですが、そもそも冥土という概念がなく、死後は誰もが成仏すると考える点が浄土宗との大きな違いです。

供養ではお線香を寝かせる置き方にほかの宗旨・宗派とは異なる特徴があるほか、お札やお守りがないのも浄土真宗の特色といえるでしょう。

真宗大谷派

浄土真宗本願寺派が「お西(おにし)」と呼ばれるのに対し、真宗大谷派は「お東(おひがし)」と呼ばれており、読経の発音や仏壇・仏具の装飾などに若干違いがあります。

浄土真宗はほかに真宗高田派などがあり、正確には10派に分かれていることから真宗十派とも呼ばれています。

曹洞宗

曹洞宗は、日本達磨宗・臨済宗・黄檗宗・普化宗とともに「禅宗」に属し、お釈迦様が坐禅の修行により悟りを開いたことに由来し、坐禅を重視している点が最大の特徴です。

単一宗教ですが全国に約14,000ヶ寺以上あり、本山のある永平寺派の有道会總持寺派の總和会に二分されています。

臨済宗

臨済宗は曹洞宗と同様に経典がなく、読経前に「南無釈迦牟尼仏」とお釈迦様に帰依する念仏を唱えます。坐禅で壁に向かって座る曹洞宗に対し、対面して座るのが臨済宗です。

建仁寺派東福寺派建長寺派円覚寺派妙心寺派南禅寺派など、臨済宗には14派あり、京都や鎌倉を中心に5,000ヶ寺以上があります。

日蓮宗

真言宗は「大日経」「金剛頂経」を経典とし、学びと修行により悟りを開く即身成仏が特徴の密教で、念仏は「南無大師遍照金剛」です。

日蓮宗は法華経を経典とし、「南無妙法蓮華経」と唱える題目唱和が大きな特徴です。

日蓮宗・法華宗(本門流)・顕本法華宗・法華宗(陣門流)・本門佛立宗・日蓮本宗・法華宗(真門流)・ 本門法華宗のほか、日蓮系教団も数多くあります。

永代供養で使用される宗教や宗旨・宗派の言葉の意味

永代供養で使用される宗教や宗旨・宗派の言葉の違いについて、お墓の斡旋や販売をする石材店などの大手企業が広告などで使用している文言の基準を解説します。

ただし、表記の仕方は永代供養先によって異なるため、具体的な基準や意味は広告へ記載の連絡先へ直接お問い合せください。

宗教自由(宗教不問)

「宗教自由」とは、宗教を問わず、仏教・神道・キリスト教・イスラム教など、あらゆる宗教の方々を受け入れるという意味を表します。

さらに、経営主体以外の宗教者の出入りが可能で、自身が信仰している宗教の儀式によって故人を供養できるケースが多いです。

宗旨・宗派問わず(宗旨・宗派不問)

「宗旨・宗派問わず」とは、宗教自由とは異なり、基本的に仏教に限られるケースが一般的ですが、神道や無宗教の方も受け入れてもらえるケースも多くあります。

ただし、納骨後は経営主体の寺院によって供養されることが一般的で、ほかの宗教者による儀式を禁じていることが多いです。

在来仏教に限る

「在来仏教に限る」とは、伝統的な仏教の13宗派に属する方のことをいい、創価学会・立正佼成会・真如苑・幸福の科学などの新興宗教は含まれません。

真言宗・浄土宗・浄土真宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗・天台宗・黄檗宗・時宗・法曹宗・華厳宗・融通念仏宗・律宗の方が対象ですが、神道や無宗教の方なら受け入れてもらえる場合もあります。

また、「宗旨・宗派問わず」と併記されることが多く、一般的に経営主体以外の宗教者が供養することはできないためご注意ください。

過去の宗旨・宗派問わず

「過去の宗旨・宗派問わず」とは、「今後は経営主体の宗旨・宗派に則って供養します」という意味を表します。

さらに、ほかの宗教者による儀式ができないことを表現する意味合いでもあり、法事・法要などは、経営主体の寺院が執り行います。

檀家に限る(在家に限る)

檀家に限るという表記は、檀家のみが納骨できる永代供養墓のことを意味するため、金銭面や条件までしっかりと確認しましょう。

檀家限定の永代供養墓は、寺院墓地に墓石を建立したお墓を所有している方が跡継ぎがいない場合など、何らかの事情で永代供養する場合にも利用されています。

永代供養の宗派に関する4つの注意点

永代供養の宗派に関しては、気をつけなければならない4つの注意点があるため、後々トラブルにならないよう、必ず事前に確認してください。

1. 経営主体以外の宗教者による儀式を希望する場合は永代供養先へ確認する

公営墓地以外の永代供養では「宗教自由」であっても、経営主体以外の宗教者が出入りできないケースがあるため、必ず現地へ確認しましょう。

地域住民のための公営墓地では、永代供養ができる場合があり、在住期間を満たしていることや、初めて遺骨を納骨する方などを条件に自治体の公共団体が公募しています。

2. 永代供養では檀家になる必要性や寄付金の有無を確認する

寺院の永代供養では、「檀家になる必要はありません」「寄付金不要」という明確な表記がない限り、檀家になる必要があるかどうかを確認しておくと安心です。

檀家とは、寺院の存在や運営を支援する役割を担う方のことをいい、寄付金の支払いや寺院の行事への参加や清掃活動などを求められる立場にあたります。

「過去の宗旨・宗派問わず」という表記でも、檀家にならなければいけないケースがあるためご注意ください。

3. 永代供養では戒名や法名を引き継げない場合がある

永代供養では、基本的に戒名は不要です。寺院へ永代供養する際も俗名(生前の氏名)のままで構いません。

生前やお葬式の際に授かっている戒名を維持したい場合、一般的には永代供養先の墓石や名板への彫刻も可能で、既存のお位牌をそのまま使用することもできます。

ただし、寺院によっては従来の戒名・法名を引き継げないケースもあるため、希望がある場合は事前に確認しておくと安心です。

4. 宗旨・宗派にこだわりがある場合は経営主体を確認する

宗旨・宗派にこだわりがある方は、母体となる経営主体の寺院の宗旨・宗派や団体の情報をあらかじめ確認しておきましょう。

各宗派の最高位にあたる本山は安心感がある一方、一部の遺骨しか納骨できない場合や、ほかの方の遺骨と合祀(ごうし)し、一緒に土へ還すケースが多いためご注意ください。

なお、日本で墓地を経営できるのは、公営墓地の地方公共団体と、民営墓地の宗教法人公益法人に限られており、多くは寺院によって運営されているのが実態です。

永代供養で宗派以外に気をつけたい合祀とは?

永代供養では、宗教や宗旨・宗派のほかにも、次の2つのパターンにより、他人の遺骨と混ざり合う合祀のトラブルに気をつける必要があります。

●合祀墓や合葬墓を選んだ場合
●遺骨の安置期間が契約期間を過ぎた場合

合祀に関する調査結果によると、「永遠に合祀されたくない」と回答した方は全体の約3割を占めており、遺骨がほかの人と混ざることに抵抗感がある方が多いです。

宗旨・宗派問わず納骨できる永代供養

宗旨・宗派問わず納骨できる永代供養のうち、先々まで安心できる『合祀しない永代供養墓』をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

大人数可能な合祀しない永代供養

●宗旨・宗派問わず
●最大12名まで納骨可能
●管理費・寄付金不要
●駅近や駐車場完備で利便性が高い

合祀しない個別安置墓「燈(あかり)」は、大人数が納骨できる永代供養墓のため墓じまいにも最適で、名板に故人の名前を刻め、対面してお参りすることが可能です。

↓合祀しない個別安置墓「燈」↓

人気の合祀しない樹木葬

●宗旨・宗派問わず
●最大6名まで納骨可能
●管理費・寄付金不要
●365日美しい花々が咲く樹木葬

合祀しない樹木葬「永遠なる緑」は、日々のお手入れが行き届いた万全な管理体制のもと、樹木や花々に囲まれた癒やされる環境が人気です。

↓合祀しない樹木葬「永遠なる緑」↓

まとめ

永代供養の多くは宗派問わず納骨することが可能ですが、納骨後の儀式における条件は永代供養墓によって異なるため、事前にしっかりと確認することが重要です。

全国永代供養墓・樹木葬グループでは、全国各地の永代供養をご紹介しており、資料請求や現地見学を無料で承っています。

お寺へ直接尋ねにくい質問や相談の仲介まで万全フォローしており、しつこい営業行為は一切おこないませんので、どうぞお気軽にお問い合せください。

この記事の監修者

記事を書いた人の写真

小原 崇裕

2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。