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墓じまいで起こる親戚トラブルとは?トラブル例と対応策を紹介

先祖代々のお墓を墓じまいする方が年々増加しています。

核家族化による継承者の不在などから、墓じまいは珍しいことではなくなりました。

しかしそのなかでトラブルを経験する方も増え、多くのトラブル事例が報告されています。

なかでも全体のトップを占めるのが、親戚トラブルといわれています。

この記事では、墓じまいで起こる親戚トラブルとは何か、トラブル事例とトラブルを起こさないための対策、墓じまいの費用相場と負担割合についてもくわしく紹介します。

トラブルなく墓じまいを進められるよう、対応策とポイントをご覧ください。

墓じまいで起こるトラブルの多くが親戚間とのトラブル

墓じまいでは、さまざまなトラブルが起きることがあります。

なかでも親戚間とのトラブルが全体のトップであることをご存知でしょうか。

以下は2015年に実施された「株式会社まごころ価格ドットコム」の墓じまい経験者の意識調査「あなたが遭遇したトラブル」のアンケート結果です。

あなたが遭遇したトラブル 
親族間17%
次の納骨場所が見つからない15%
墓石解体費用11%
離檀料10%
自治体への手続き6%

出典:日本初のお墓ネット専門店『お墓まごころ価格.コム』より

墓じまいにともなう費用や手続きよりも、最も多く声が上がった親族間のトラブルとはどのようなものなのでしょうか。

先祖代々のお墓をスムーズに墓じまいするために、親戚間でのトラブルは避けたいものです。

トラブル回避のためにするべきことを、次章でくわしくみていきましょう。

墓じまいの親戚間トラブル例と対策

墓じまいの際に起こる親戚間トラブルとは、どのようなものがあるのでしょうか。

墓じまいの親戚間トラブルの多くは、事前の説明や相談の不足から起こるといわれています。

本章では、3つのトラブル例と対策例について紹介します。

墓じまいに同意を得られない

一つ目は、墓じまいに同意を得られないケースです。

先祖代々のお墓は親族にとっても大切なものです。

お墓は受け継ぎ守っていくもの、という考えを持つ方がいれば、墓じまいに反対されることも少なくないでしょう。

同意を得ることなく墓じまいを強行した場合、そのあとの親戚付き合いに深い溝を残しかねません。

トラブルを避ける対策として、親族へは事後報告ではなく事前に必ず相談をしましょう。

現在のお墓の管理にかかる費用負担や身体的負担も具体的に説明し、将来を見据えた上で墓じまいをおこなうことを伝え、同意を得ることが大切です。

墓じまいのための費用負担

次に、墓じまいへの費用負担でトラブルになるケースです。

墓じまいには相応の費用がかかるため、墓じまいそのものには同意できても費用の分担でトラブルになったという声も少なくありません。

費用負担でのトラブル対策には、まず費用相場を把握しましょう。

以下は墓じまいにかかる一般的な費用相場です。

行政手続き0~1,500円
墓石解体撤去20~50万円(1㎡あたり15万円前後)
閉眼供養(魂抜き)3~5万円

また、これとは別に墓じまい後の新しい納骨先のお墓の契約にも費用がかかります。

希望する改葬先の費用とあわせてかかる費用の総額を把握し、慎重な話し合いのもと費用分担をしていきましょう。

↓永代供養にかかる費用についてくわしく知りたい方はこちら↓

↓永代供養にかかる費用の負担者についてくわしく知りたい方はこちら↓

先祖代々のお墓がなくなることへの反対

最後に、先祖代々のお墓がなくなることへの反対があるケースです。

現在のお墓を維持することによる費用負担や身体的負担への理解は得られても、先祖代々からのお墓がなくなることについて抵抗がある方も多いのが現状です。

年配のご親族には、家もお墓も継承していくものという考えが根強い方もいらっしゃるでしょう。

心情的な問題を解決しないまま墓じまいを強行した場合、その後の親戚付き合いに支障が出てしまうこともあります。

トラブルに発展させないためには、永代にわたり供養・管理を任せられる永代供養を検討するのもひとつです。

永代供養のなかでも個別の区画のある個別安置墓や、永代供養墓つきの一般墓であれば、目に見えるかたちでお墓を残せるため、お墓がなくなってしまうという心配はありません。

永代供養であれば墓じまいをしてもご先祖様が変わらず供養され、お墓がなくなるわけではないことをを丁寧に説明し、安心してもらうとよいでしょう。

墓じまいで親戚間トラブルを起こさないための4つのポイント

墓じまいでの親戚間トラブルを起こさないために、知っておきたい4つのポイントをご紹介します。

ご先祖様のためにも親戚間とはトラブルにならずに、滞りなく墓じまいを終えたいものです。

こちらで紹介するポイントをしっかり押さえて、スムーズな墓じまいに繋げていきましょう。

1 勝手に決定せず事前に相談をする

お墓は親戚にとっても意味のある重要なものです。

相談なく墓じまいをした結果、「お墓参りに行ったら先祖代々のお墓がなくなっていた、聞いていない」などと、トラブルになりかねません。

先祖代々のお墓を墓じまいするには、まず相談というかたちで話を持ちかけ、お墓の維持への負担を理解してもらうことが大切です。

継承者がいない、周囲に迷惑をかけたくないなど、墓じまいを検討するに至った心情を伝えましょう。

スムーズな墓じまいのためには、まず相談から始めることが重要なポイントです。

2 分骨という選択肢も検討する

分骨することで抱えている問題を解決できることもあります。

例えば、故郷に墓守をしてくれる親族がいるため、墓じまいまでは考えていないけれど、自分の居住地でお墓を持ち好きなタイミングでお墓参りをしたい、というケースに当てはまります。

その場合故郷のお墓から分骨をし、お住まいの近くの永代供養墓に納骨することで、いつでもお墓参りや供養ができます。

墓じまいよりかかる費用は少ないといえますが、分骨と新しい供養先へかかる費用も事前に把握しておきましょう。

あらかじめ費用相場を把握しておくことで、財産相続の割合に合わせて負担する、もしくは親族から少しずつ援助してもらうなど、工面についても相談しやすくなります。

分骨のくわしい流れなどについては『遺骨を分骨して永代供養にできる?分骨の手続きや費用、供養方法も解説』をご覧ください。

↓分骨について詳しく知りたい方はこちら↓

3 納得のできる費用負担の割合を検討する

3つ目のポイントは、墓じまいの費用負担についてです。

一般的にはお墓の所有者が負担する場合が多いようですが、所有者ひとりが負担しなければならない決まりはありません。

お墓は所有者だけのものではなく、親族皆の意見を尊重し守っていくものであるため、費用については話し合った上で費用負担の割合を検討していきましょう。

大切なのは、全員が納得した上で費用負担を決定することです。

4 改葬先を検討する

最後のポイントは、改葬先についてしっかり検討することです。

新しい供養先はどのようなお墓が適しているか、希望を整理し情報を集めていきましょう。

墓じまいしたあとの供養や管理が心配であれば、永代供養の検討がおすすめです。

しかし、昔ながらのお墓がよい親戚にとっては、新しいお墓のかたちである永代供養や合祀などは誤った先入観や抵抗がある方も少なくありません。

あらかじめ改葬や永代供養の相談ができる窓口で話を聞いたり、資料を取り寄せたり準備しておくと、親戚へしっかり説明できて話もスムーズにできるでしょう。

↓永代供養についてよりくわしく知りたい方はこちら↓

↓終始宗派不問・完全個室のマンションタイプの永代供養墓『燈』について知りたい方はこちらへ↓

まとめ

墓じまいでの親戚トラブルを起こさないためには、まず相談からはじめましょう。

事後報告ではなく相談を持ちかけ、墓じまいへの理解と同意を得ることが大切です。

墓じまいをしても、さまざまなかたちでご先祖様の供養ができることを説明し墓じまいを進めていきましょう。

全国永代供養墓・樹木葬グループでは、全国の名刹寺院や霊園による宗旨宗派を問わない永代供養墓のご紹介をしております。

墓じまい後の改葬先に適した永代供養墓で、これまで多くの方々にご好評いただいてまいりました。

永代供養墓のご紹介のほか、墓じまいへの疑問や改葬の方法など、ご不明な点は専門スタッフが詳しくご案内いたします。

フリーダイヤルもしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

記事を書いた人の写真

小原 崇裕

2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。