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永代供養のお墓参りはどうする?手順やマナーと3つの注意点を解説

永代供養のお墓参りはどのようにするのか、これから納骨をする方や、初めてのお墓参りでは手順やマナーが気になりますよね。

永代供養墓は樹木葬や納骨堂など、種類がさまざま。訪れたことのない場所でお墓参りするのには戸惑いもあるでしょう。

無知なことが原因で、恥ずかしい思いをしたり、ルール違反で叱られたりと、大切な故人が眠る供養の場で、悲しい事態になるのは避けたいものです。

そこで、知っておくべき永代供養のお墓参りの知識について、誰にでも分かりやすく手順やマナーを解説します。

気をつけなければならない注意点や、永代供養のお墓参りでよくある質問もご紹介しますので、失敗や後悔をしないようにぜひ最後までご覧ください。

永代供養でもお墓参りはできる!

永代供養とは墓地や寺院へ遺骨を管理してもらう供養方法のことをいい、永代供養でもお墓参りは可能なため、まず次の2つの基礎知識を覚えておくとよいでしょう。

・お墓参りをする理由とは?

・お墓参りに最適なタイミング

お墓参りをする理由とは?

お墓参りには、故人を供養して日頃の感謝の気持ちを伝える役割があると同時に、故人への想いを馳せる心の拠り所として、気持ちを落ち着ける効果も得られます。

また、仏教では「追善供養」という教えがあり、お墓参りによって故人を供養する行為は、自分自身のためになると考えられています。

近年は遺族や親族のみでおこなう家族葬が多く、故人の友人や知人が葬儀へ参列できないケースも多いため、納骨後は永代供養墓を案内して、お墓参りをしてもらってもよいでしょう。

お墓参りに最適なタイミング

お墓参りには最適なタイミングがあるため、いつお墓参りをするか迷っている方は、日程選びの参考になさってください。

祥月命日

春彼岸

お盆

秋彼岸

年忌法要

故人に伝えたいことがあるとき

祥月命日

祥月命日とは、故人が亡くなった没年月日と同じ月日のことをいいます。

生前には誕生日があるように、死後は祥月命日にお墓参りやお仏壇への供養で、いつもより盛大なお供え物をすることが一般的です。

春彼岸

春彼岸とは、春分の日を中心に前後3日間の日程にあたり、季節的にも桜や花々が美しい時期のため、霊園や樹木葬のお墓参りにおすすめです。

仏教では、あの世を彼岸、この世を此岸(しがん)と表し、太陽が真東が昇って真西に沈むお彼岸は浄土との距離が近く、ご先祖様や故人と心を通わせやすい時期と言われています。

お盆

お盆は夏場にご先祖様をお迎えする古くからの風習で、お盆の時期は地域によって以下のように3種類あります。

・新盆(7月盆):7月13〜16日

・旧盆(8月盆):8月13〜16日

・旧暦盆:旧暦の7月15日(8月中旬~下旬)

秋彼岸

秋彼岸は春彼岸と同じように、秋分の日を中心に前後3日の日程となっています。

暑さがやわらぐ秋晴れの日は、絶好のお墓参り日和です。夏のお盆よりも過ごしやすいため、屋外のお墓参りにおすすめの時期といえます。

年忌法要

年忌法要とは、故人の命日に家族や親族が集まり、僧侶を招いて読経してもらう法要のことをいい、一周忌や三回忌は会食をともなって法事を営むことが一般的です。

故人が亡くなった日を含めて数え、1年目のみ「一周忌」と呼びます。2年目以降は「◯回忌」と呼び、法要の名称から1年差し引いた年数になるため注意しましょう。

故人に伝えたいことがあるとき

お墓参りにはタブーな日がなく、故人に会いたいときや報告したいことがあるときなど、いつでも訪れて構いません。

とくに、悩み事や特別なことがあった場合のお墓参りはおすすめで、故人へ手をあわせると心が落ち着くはずです。

永代供養墓のお墓参りの基本的な手順

永代供養墓のお墓参りにおける流れは、次の4つが基本的な手順となっています。

1.お花やお水をお供えする

2.ロウソクへ着火してお線香をお供えする

3.合掌する

4.ロウソクの消火や片付けをする

    宗派本数供え方
    真言宗天台宗3本手前に1本、仏様側に2本、上から見て逆三角形に立てる
    浄土宗1〜3本中央へ立てる(1本の場合2つに折って寝かせる場合もある)
    浄土真宗1本2つに折って横に寝かせる
    臨済宗曹洞宗1本中央に立てる
    日蓮宗1本または3本1本を中央に立てるか、3本を上から見て逆三角形に立てる

    お線香は宗派のほか、寺院によっても本数やお供えの方法が異なりますが、基本的には上記のとおりです。

    永代供養墓の種類によるお墓参りの違い

    永代供養墓は種類によって、お墓参りの方法に違いがあるため、次の順序で知っておくべきお参りの特徴について解説します。

    ・合祀・合葬墓

    ・集合墓

    ・個別安置墓

    ・樹木葬

    ・納骨堂

    合祀・合葬墓

    合祀(ごうし)や合葬墓とは、複数の方々の遺骨が混ざった状態で埋葬するお墓のことをいい、石碑やシンボルとなるモニュメントに向かってお墓参りをするのが一般的です。

    1組ずつ順番に並んでお参りする一般墓の墓石のような小さなタイプもあれば、公営墓地の合祀・合葬墓は大型施設が多く、複数人が横並びでお参りできるケースもあります。

    集合墓

    集合墓とは、霊園や寺院の一角にあり、遺骨を陳列してまとめて収納するための収容型のお墓のことをいいます。

    基本的に集合墓では、正面に香炉が設置されている場所でお参りをしますが、1ヶ所のみというケースが多いため、混雑時は順番を守ってお墓参りをしましょう。

    個別安置墓

    個別安置墓とは屋外にあり、個人や家族単位で仕切られたマンション型の納骨施設のことをいい、扉や蓋にあたる石材へは家名や故人の名前が彫刻されているケースが多いです。

    対面してお参りできることが多く、利用者が限定され、あまり混雑しないことがメリットのため、人目を気にせずにゆっくりとお墓参りができるでしょう。

    樹木葬

    樹木葬は近年最も人気のある永代供養墓で、新規に購入したお墓のうち48.7%と、約半数の方が樹木葬を選んでいるといった最新の調査結果も出ています。

    特定の場所でお参りをする合祀タイプから、個別にお墓参りができる墓石を配置したお墓まで、樹木葬にはさまざまな種類があるため、納骨場所にあわせてお参りしてください。

    納骨堂

    納骨堂とは室内にあることが最大の特徴ですが、ロッカー型、仏壇型、位牌型、自動搬送式などさまざまあり、お参りの仕方も納骨堂によって異なるためご注意ください。

    対面できるケースもあれば、お参りは特定の場所のみに限られている場合もあるほか、自動搬送式では専用カードによって遺骨が運ばれてくる仕組みになっています。

    永代供養のお墓参りで注意するべき3つのポイント

    永代供養のお墓参りには、気をつけなければならない3つの注意点があるため、重要な順序で解説します。

    ・永代供養墓のお参りができる日時を事前に確認する

    ・永代供養墓のお墓参りのルールを守る

    ・お盆やお彼岸の混雑時期はほかの利用者や近隣住民へ配慮する

    永代供養墓のお参りができる日時を事前に確認する

    永代供養墓に限らず墓地・霊園によっては、365日24時間いつでもお参りできるとは限らないため、事前にお墓参りができる日時を確認してからお出かけしましょう。

    定休日のほか、行事や工事などによって思いどおりにお参りできないケースもあるため、あらかじめ調べておくと安心です。

    また、永代供養では個別のお墓があっても、一定期間後に別の合祀墓へ埋葬するケースも多々あるため、個別納骨期間や納骨先はあらかじめ確認しておくことが大切です。

    永代供養墓のお墓参りのルールを守る

    永代供養墓は、納骨先によってお墓参りにルールがあり、お線香やロウソクの火気が使用できない場合や、個別に仏花や供物をお供えすることが禁じられている場合もあります。

    また、お参りの場所が指定されており、専用の供養棚やスペースが設けられている場合もあるため、利用時には必ずルールを守りましょう。

    お盆やお彼岸の混雑時期はほかの利用者や近隣住民へ配慮する

    お盆やお彼岸のお墓参りシーズンは、墓地や寺院が混雑するため、ほかの利用者へ迷惑をかけないよう、お墓参りは手短に済ませましょう。

    また、都心ではたとえ駐車場があっても渋滞を回避するため車の利用を控えることが好ましく、住宅街にある霊園や寺院では、近隣住民にも配慮するよう心がけてください。

    永代供養のお墓参りの服装と持ち物のマナー

    永代供養のお墓参りは、常識を問われる場面でもあるため、服装や持ち物のマナーに気をつけなければなりません。知っておきたいポイントをご紹介しますので、参考にしてください。

    服装

    法事・法要でのお墓参りでは、三回忌までは喪服を着用するのがマナーですが、七回忌以降や合同法要は形式にとらわれず、ダークスーツなどの略喪服でも構いません。

    日常のお墓参りでは普段着で問題ありませんが、寺院などでは葬儀や法要を執り行っている可能性があるほか、ほかの参列者にとって不快感を与える服装は控えるべきです。

    清潔感を重視して、絵柄や装飾が派手な洋服や、ダメージジーンズやビーチサンダルなどのラフな服装は避けるとよいでしょう。

    持ち物

    永代供養のお墓参りでは、次のような持ち物を準備します。

    ・数珠:他人から借りずあれば用意する

    ・お墓参り用品:お線香・仏花・お供え物

    ・季節用品:雨具・日傘・虫除けスプレー

    ・その他:ハンカチ・ティッシュなど

    ただし、お墓参り用品は、永代供養先によって必要かどうかが異なるため、あらかじめご確認ください。

    ↓永代供養のお墓参りの服装と持ち物のマナーについてそれぞれくわしく知りたい方はこちらへ↓

    永代供養のお墓参りでよくある質問

    永代供養のお墓参りでよくある質問をまとめてご紹介しますので、気になる項目があればチェックしておきましょう。

    ・永代供養墓に納骨されているかどうか第三者が確認することはできる?

    ・お墓参りでお寺のご住職に会った場合の挨拶の仕方は?

    ・親族と一緒にお墓参りをするときに気をつけることは?

    永代供養墓に納骨されているかどうか第三者が確認することはできる?

    結論からお伝えすると、お墓の管理者は他人へ情報を教えてくれないことが一般的なため、第三者が納骨されているかどうかを確認するのは基本的に難しいです。

    銘板などへ故人の氏名が記されていればすぐに把握できますが、それ以外は親族や友人へ確認するしかありません。

    お墓参りでお寺のご住職に会った場合の挨拶の仕方は?

    予期せずご住職に会うと緊張してしまう方も多いと思いますが、ごく一般的な挨拶の仕方と変わらず、「こんにちは」「お世話になります」と、簡単なご挨拶で構いません。

    お線香のあげ方やお墓参りの作法など、分からないことを質問すれば丁寧に教えてくれるはずですので、不明点があれば今後のためにも確認しておくとよいでしょう。

    親族と一緒にお墓参りをするときに気をつけることは?

    お墓参りは故人と血の繋がりが強い人からおこなうことがマナーのため、厳格な家系の方とのお墓参りでは、礼儀として知っておくとよいでしょう。

    お墓参りのお花の種類に決まりはある?

    お墓参りの仏花で定番なのは菊ですが、洋花でも問題はなく、カーネーション・キンセンカ・スターチス・りんどう・かすみ草など、長持ちするお花を選ぶのがおすすめです。

    ただし、トゲのあるバラは避け、お墓が汚れないよう、ユリのような花粉の出やすい花は下向けにして軽く振り、花粉を落としてからお供えしてください。

    まとめ

    永代供養のお墓参りにおける手順やマナー、注意点についてご紹介しましたが、お墓参りは故人のためはもちろん、お参りする方にとってもメリットがあります。

    法事・法要ではお布施などの費用が必要になりますが、日常のお墓参りでは手ぶらでお参りしても構わないため、費用負担もありません。

    全国永代供養墓・樹木葬グループでは、人気の樹木葬や、対面してゆっくりとお参りできる個別安置墓など、お墓参りに最適な全国の永代供養墓をご紹介しています。

    無料で資料請求や見学予約に対応していますので、どうぞお気軽にお問い合せください。

    この記事の監修者

    記事を書いた人の写真

    小原 崇裕

    2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。