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永代供養で起こるトラブルや問題点とは?失敗しない対策もあわせて解説

永代供養に興味のある方にとって、気になるのは契約や納骨後のトラブル。永代供養墓は墓石を建てるお墓とは違うため、後々の問題に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

実は、永代供養で問題が起こる原因の多くは、知識不足と間違った認識にあります。正しい知識を備えていれば、トラブルに巻き込まれることはありません。

そこでこの記事では、知っておくべき永代供養墓の基礎知識や、永代供養における問題の原因や具体例についてくわしく解説します。

さらに、失敗しない対策方法や、永代供養のトラブルに関して「よくある質問」までご紹介しますので、どうぞ万全なトラブル対策にお役立てください。

永代供養墓の主な5つの種類

永代供養で起こるトラブルや問題を理解するためには、永代供養墓の種類や特徴を把握しておくことが大切です。そこで、知っておくべき5つの基礎知識について解説します。

種類相場費用
合祀・合葬墓(石材型)5~30万円
集合墓(石材型)20~50万円
個別安置墓(石材型)50~120万円
樹木葬5~100万円
納骨堂20~150万円

永代供養墓とは、永代にわたって墓守や遺骨の管理をおこなってもらえるお墓のことをいい、最近の調査結果によると、約65%もの多くの方がお墓の準備で永代供養墓を選んでいます。

昔ながらの墓石を建立するお墓とは違い、永代供養墓は家族や継承者がいない方でも契約することができ、後々のお手入れやメンテナンスが不要な点が最大のメリットです。

①合祀・合葬墓(石材型)

合祀墓(ごうしぼ)や合葬墓(がっそうぼ)とは、基本的に屋外にあり、ほかの方の遺骨と一緒に地中へ埋葬するのが特徴の永代供養墓です。

一般的な墓石の形状をしたものもあれば、大きめなデザイン性のあるモニュメントが用意されているケースもありますが、材質はいずれも耐久性の高い石材でできています。

合祀墓や合葬墓のメリットは、お墓の種類のなかで最も料金が安いこと。予算の少ない方をはじめ、身寄りのない方や供養しなくなった遺骨の行方にお困りの方が利用しやすいでしょう。

一方で、ほかの方と遺骨を一緒に埋葬することから、合祀墓や合葬墓は一度埋葬すると、遺骨を取り戻すことができません。慎重な判断が求められるため、ご注意ください。

②集合墓(石材型)

集合墓(しゅうごうぼ)とは、屋外にある石材でできた納骨設備のことをいい、特定の場所へ遺骨をまとめて陳列して保管する永代供養墓です。

お墓を建てるまでの一時的な安置場所として利用する方や、費用を抑えたいけれど合祀墓に抵抗のある方などに選ばれています。

一般的に骨壺や骨箱のまま保管するため、ほかの方と遺骨が混ざる心配はありませんが、契約によっては一定期間が過ぎると、遺骨を合祀するケースがあるためご注意ください。

また、集合墓はほかの方たちと共同のお墓のため、手をあわせることに違和感や寂しさを感じる場合や、混雑してゆっくりとお参りできないといったデメリットもあります。

③個別安置墓(石材型)

個別安置墓(こべつあんちぼ)とは屋外にある石材でできた永代供養墓で、集合墓との大きな違いは、家族や個人単位によって納骨スペースが区切られていることです。

マンション型の個別安置墓は屋外納骨堂とも呼ばれ、多くの永代供養墓では家名やイラストを彫刻した石碑や石板により、どこに納骨されているかが一目瞭然になっています。

また、完全個室のため死後もプライベートが守られるほか、家族や親族の立場では対面してお参りができることが大きな魅力です。

ただし契約によっては、一定期間個別安置後、合祀されるケースや年間管理費や護持費が必要な場合もあるため、初期費用のみならず後々の費用も確認しておきましょう。

④樹木葬

樹木葬(じゅもくそう)とは、墓石の代わりにシンボルツリーを墓標とした場所や、草花に囲まれた自然環境へ埋葬するのが特徴です。

近年最も人気のあるお墓で、全国の新規契約者のうち半数近くを占めるとも言われているため、ご存知の方も多いでしょう。

郊外の山林に埋葬する里山型と、お寺や霊園に施された花壇やガーデニングのような都市型との2種類に分類され、埋葬方法は石材型と同様、合祀や集合や個別とがあります。

そのため料金プランは幅広く、樹木葬では遺骨が土に還りやすいよう、パウダー状に粉骨しなければならないケースもあるため、利用条件にご注意ください。

⑤納骨堂

屋内施設の納骨堂は、基本的に遺骨を個別安置することができ、ロッカー型・位牌型・仏壇型や、お参り時に遺骨が運ばれてくる自動搬送型など、さまざまな形態があります。

一定期間を過ぎると合祀する場合や、年間管理費や護持費を支払っている限り個別安置できるタイプがあり、納骨できる人数も契約によって異なるため、事前確認が必要です。

また、納骨堂によっては粉骨が必要となり、衛生面を保つ目的として、古いお墓から遺骨を取り出して納骨堂へ改葬する際、遺骨を洗浄する洗骨を求められるケースもあります。

さらに、骨壺から専用の骨箱へ遺骨を移し替えなければならない場合も多々あるため、詳細まで確認するようにしましょう。

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永代供養のトラブルや問題<形態、仕組み>

永代供養では、形態や仕組みに関する知識不足や理解不足からトラブルや問題が起こりやすいため、気をつけるべき次の5つのポイントを押さえておきましょう。

・「永代」を「永遠、永久」という意味に捉えている

・墓地や霊園が倒産、閉鎖してしまう

・お供えや線香の禁止などお参りに制限があるケースがある

・一度合祀すると遺骨が取り出せない

・檀家の義務や改宗が必要なこともある

「永代」を「永遠、永久」という意味に捉えている

永代という言葉は「長期間、半永久的」といった意味を表し、「永遠、永久」ではないため、誤解のないようご注意ください。

一般的に永代供養では、お寺や霊園が存続する限り、墓守や管理をするという意味で永代という言葉を用います。

また、供養ではお布施が必要なことが一般的で、永代供養だからといって無償で読経によるおつとめをおこなっているわけではありません。

永代供養では、このような言葉の捉え方による勘違いがトラブルになるケースがあるため、ニュアンスに流されず、正しい言葉の意味を知っておきましょう。

間違えやすい言葉には「永代使用料」もあり、墓石を建てるお墓の土地を借りるための永代使用料と「永代供養料」は異なります。

墓地や霊園が倒産、閉鎖してしまう

お墓は寺院墓地のほかに、自治体が運営する公営墓地や、民間団体が経営する民営墓地があります。民営墓地は倒産や破綻により閉鎖されるケースがあるためご注意ください。

もしものことがあったとき、石材店など販売会社の出資によって、ほかの寺院が経営を引き継ぐ場合もありますが、ニュースで報道されるような事態に陥るケースもあります。

お金が返金されずに泣き寝入りしたり、預けた遺骨がなかなか返還してもらえずに困ったりと、お墓が閉鎖すると大きなトラブルに発展しやすいです。

問題を回避するには、経営母体の情報をインターネットで調べて、必ず事前に現地を見学して、管理を怠らずに清掃しているか、不審な様子がないかチェックしましょう。

お供えや線香の禁止などお参りに制限があるケースがある

永代供養墓によっては、安全性や衛生面を考慮して、お供えや線香の使用が禁止されている場合があるほか、お墓参りの日時が制限されているケースがあります。

とくに屋内の納骨堂や火事の危険がある山林にある里山型の樹木葬では、火気の利用が禁じられる傾向にあり、屋外では犬猫やカラスなど野性動物の被害対策として供物を禁じるお墓も多いです。

また、お墓参りの日時が定められており、立ち入りできないように施錠している場合や、お参り場所が指定されているケースもあります。

お盆や春と秋のお彼岸はお参りで混雑するため、駐車場があっても車の利用が制限されるケースなどもあるため、トラブル回避のためには事前に利用条件を確認しましょう。

一度合祀すると遺骨が取り出せない

合祀した遺骨は、どんなにお願いしても再び手元へ取り戻すことはできないためご注意ください。

地中深くにほかの方と一緒に合祀した遺骨は、時間の経過とともに土に還る仕組みになっており、仏教はもとより、日本では「遺骨は土に還す」が基本的な考え方です。

実は、昔ながらの一般墓も骨壺がいっぱいになると、古いご先祖様の遺骨を墓石のなかで土に還す構造になっており、関西地方などでは最初から土に還します。

しかし、ほかの方の遺骨になる合祀ともなると、抵抗感のある方がたいへん多いのが実態です。

永代供養墓では、たとえ個別安置型でも一定期間を過ぎると合祀になることが多いため、気になる方は、合祀しない永代供養墓を選びましょう。

檀家の義務や改宗が必要なこともある

永代供養では「宗教自由」「宗旨宗派不問」が多い一方で、なかには檀家にならなければならないケースや、改宗して納骨先の宗旨宗派を信仰しなければならない場合があります。

檀家になると、お布施を求められたり、行事への参加や清掃などのお手伝いを強いられたりと、お付き合いが必要なことが多いためご注意ください。

また、寺院にある永代供養墓では、宗旨宗派不問であっても、ほかの宗教者を呼んで供養することができません。納骨先のお寺によって供養されることを理解しておきましょう。

なお、熱心な信仰を望む方は、同じ宗教母体のお墓か、公営墓地もしくは財団法人などの公共団体の永代供養墓を検討するのがおすすめです。

永代供養のトラブルや問題<料金>

永代供養では、料金や費用におけるトラブルも起こりやすいため、次の2つの事項にご注意ください。

・永代供養墓の種類によって費用が大きく違う

・納骨人数によっては費用が想定よりも高くなる

永代供養墓の種類によって費用が大きく違う

永代供養墓は、基本的に次の5つのポイントによって費用が大きく異なります。

・永代供養墓の種類

・納骨方法(個別安置または合祀)

・個別安置の期間

・納骨人数

・維持費がかかるかどうか

永代供養の多くは生前契約をおこなうこともでき、「子どもに迷惑をかけたくない」という理由で終活の一貫として申し込む方も多くいらっしゃいます。

子どもや孫へ負担をかけたくない方は、先々まで費用負担がかからない永代供養墓を検討するとよいでしょう。

納骨人数によっては費用が想定よりも高くなる

永代供養墓は納骨人数によって費用が増加するケースが多いため、家族が多いなど大人数で使いたい場合はご注意ください。

たとえば、1人30万円なら安いと思っていても、自分たち夫婦とそれぞれの両親を納骨すると、6人で180万円。さらに子ども2人とその配偶者ともなると、10人で300万円です。

孫や先々の世代の費用まで考える場合、永代供養では人数によるシミュレーションをきちんと考えておきましょう。

また、複数名可能な場合でも「3親等まで」など、身内であっても納骨できる人が限定されている場合や、納骨には手数料やお布施、彫刻などが必要なケースもあります。

↓永代供養墓の費用についてさらに知りたい方はこちらへ↓

永代供養のトラブルや問題<家族や親族>

永代供養にあたっては、家族や親族と揉め事になるケースもあるため、次のようなトラブルの具体例にご注意ください。

・家族や親族から永代供養に反対される

・生前契約を周囲に知らせていなかった

家族や親族から永代供養に反対される

永代供養は人気がある一方で、お墓や供養への価値観や考え方は人それぞれ異なるため、身内から反対されるケースもあります。

家系を重んじ、代々継承する昔ながらの墓石のお墓にこだわりがある方がいることも理解しましょう。

永代供養墓は自宅の近くにあることに魅力を感じる方を多くお見受けしますが、お付き合いのある故郷のお寺を大切にしたい家族や親族もいらっしゃいます。

生前契約を周囲に知らせていなかった

生前契約によって永代供養を契約していても、家族や周囲にきちんと知らせていなかったことが原因で、申し込んだ先とは違う別のお墓へ納骨されてしまうケースがあります。

自分の死後に遺族や親族が知らず、書類も見つからなかったという事例があったのも事実です。

近年は自分にもしものことがあったとき、役立つ情報をまとめておく『エンディングノート』の活用が推奨されていますので、利用するとよいでしょう。

なお、身寄りのないおひとりさまでも、法的に自分の死後の納骨先を決定することは可能で、死後事務委任と呼ばれる方法があります。

永代供養のトラブルや問題<墓じまい、改葬>

永代供養では、既存のお墓を解体撤去する墓じまいや、特定の遺骨のみを取り出して移動する改葬を希望する方もいらっしゃいますが、次のようなトラブルにご注意ください。

・高額な離檀料を請求されてしまうこともある

・墓じまいにかかる料金と手間を想定できていなかった

高額な離檀料を請求されてしまうこともある

墓じまいでは、今までお世話になった感謝の気持ちとして、お寺へ離檀料を支払うことも多いですが、お寺によっては離檀料をなしとするところもあり、考え方は寺院によって異なります。

墓じまいを強引に進めて仲違いすると、高額な離檀料を請求されてトラブルになるケースもあるため注意しましょう。

また、墓じまいや改葬では、元のお墓との『埋葬証明書(納骨証明証)』や『改葬許可申請証』といった書類の手続きが必要になるため、揉め事は避けるべきです。

墓じまいの際は、誠心誠意、お寺へ丁寧に説明や相談をして、理解してもらうようにしてください。

墓じまいにかかる料金と手間を想定できていなかった

墓じまいでは遺骨を取り出すだけではなく、お墓を解体撤去して、更地に戻すことが原則です。お墓の解体や撤去にかかる相場費用は20~70万円ほどであることも把握しておきましょう。

古くから利用しているお墓では多くの遺骨が埋葬されているため、永代供養の費用も高額になりやすく、墓じまいを諦める方も少なくありません。

故郷への帰省や、両方のお墓での相談、委託業者への依頼、役所手続きといった手間も要するため、費用のみならず時間と労力が必要なことも知っておくと安心です。

↓墓じまいの費用についてさらに知りたい方はこちらへ↓

永代供養のトラブルを防ぐ6つの対策ポイント

永代供養でトラブルを回避するため、漏れなく次の6つのポイントを押さえて対策をおこなっておくと、後々まで問題の発生を防ぐことができて安心です。

①永代供養の知識をつける

②永代供養墓の種類と特徴を理解する

③家族や親族と丁寧に話し合う

④お寺へ感謝の気持ちを持って墓じまいの相談する

⑤契約内容や費用の内訳を細かく確認する

⑥実際の雰囲気やお参りにおけるルールを確認する

①永代供養の知識をつける

永代供養を検討するときはまず、言葉の意味や一般墓との違いなど、永代供養墓の正しい基礎知識について学びましょう。

なんとなく分かっているつもりでも、「永久に供養してもらえるお墓」と、勘違いしている方が多いのが永代供養墓です。

人気がある一方で、知識がないとトラブルが起こりやすいため、ぜひ家族や周囲にも正しい知識を共有してあげてください。

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②永代供養墓の種類と特徴を理解する

永代供養墓で起こりうるトラブルや問題は、お墓の種類によっても異なるため、形態や仕組みを把握するため、それぞれの種類の特徴についても知識を学んでおきましょう。

また、永代供養墓を選ぶ際は、どの種類が最適なのか、環境や立地、形状、納骨方法など、さまざまな方面から複合的に検討してください。

永代供養で最も注意すべきなのは、抵抗感のある方の多い合祀です。必ず事前に確認して、大切な遺骨のトラブルを防ぎましょう。

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③家族や親族と丁寧に話し合う

家族との揉め事や親戚トラブルを防ぐため、永代供養にあたっては、将来に向けたお墓のお手入れや費用負担のリスクなど、永代供養にしたい背景を丁寧に説明することが大切です。

また、自分が問題ないと思っていても周囲が抵抗を示すケースもあるため、永代供養墓の種類や埋葬方法は、家族や親族が納得のいくタイプや希望条件を整理して見直す必要もあります。

④お寺へ感謝の気持ちを持って墓じまいの相談する

寺院墓地の墓じまいや遺骨の改葬では、「永代供養を決めた」という報告ではなく、「永代供養を考えたい」と、相談ベースで墓じまいの希望をお寺へ伝えることが大切です。

お寺へ相談する際は、「今後お墓を管理していけなくなる」「お寺に迷惑をかけてしまう」といった理由を伝えると、理解してもらいやすいでしょう。

時間を要するケースもあると思いますが、金銭トラブルを防いでスムーズに手続きを進めるには、これまでお世話になった感謝の気持ちを忘れず、円満解決を心がけてください。

⑤契約内容や費用の内訳を細かく確認する

永代供養では、同じ納骨場所でも納骨人数や個別納骨期間の年数や、維持費など追加費用によって料金変動の幅が広いため、見積取得のうえ、長期的な試算を行うのが最良です。

仏教の弔い上げとなる最終の法要は一般的に33回忌のため、夫婦用の永代供養墓なら、最後の方が亡くなってからの年数で計算してみるとよいでしょう。

とはいえ、個別納骨期間は最初の方からカウントする場合もあり、トラブルにならないよう、契約内容や費用の内訳は詳細まで確認しておくことが重要です。

さらに、お金の問題で周囲に迷惑をかけないよう、契約内容や費用については、家族や親族へしっかりと共有してください。

⑥実際の雰囲気やお参りにおけるルールを確認する

パンフレットやホームページの印象とは異なるケースがあるため、永代供養墓を決める際は、事前の現地見学によって、交通アクセスや実際の雰囲気を確認することが大切です。

事前に足を運んでみることには多くのメリットがあり、周囲の環境や、現地スタッフの対応、利用者の様子などを確認することができます。

また、お参りの仕方にルールや制限がないかどうかもその場で確認しておくと、後々の失敗や後悔を防ぐことができるでしょう。

永代供養の4つのメリット

永代供養のトラブルについて解説してきましたが、それでも人気があるのには大きな理由があり、次の4つがメリットが秘訣となっています。

①お墓の管理に関する負担がなくなる

②後継ぎがいなくても安心

③昔ながらのお墓より費用が安い

④宗旨・宗派に制限がない

①お墓の管理に関する負担がなくなる

永代供養はお墓の管理において、心理的・経済的・身体的、すべての負担を軽減することが可能です。

とくに、配偶者や子どもなど遺族への負担がないことは、多くの方々から支持される理由となっています。

②後継ぎがいなくても安心

永代供養は、子どものいないご家庭や、独身や単身者の方でも契約することができ、後継ぎとなる継承者がいなくても問題ありません。

子どもの立場として、お墓を持つという継承のリスクを回避したい方にも最適です。

③昔ながらのお墓より費用が安い

昔ながらの一般墓の費用相場は100~350万円ですが、永代供養は5万円からと大幅に安い費用となっています。

永代供養墓が安いのには理由があり、土地代と墓石の購入費用が不要なことと、納骨先も土地面積に対する納骨人数が多いほどリーズナブルな価格設定がおこないやすいためです。

④宗旨・宗派に制限がない

永代供養では寺院墓地でも宗旨宗派不問のケースが多く、宗教に縛られたくない人にもおすすめです。

檀家や改宗の必要がない開けたお寺は、親しみやすいご住職も多いため、お参りする方にとっても安心できるでしょう。

永代供養のトラブルでよくある質問

永代供養のトラブルについて、よくある質問と回答について具体例をご紹介しますので、気になる項目をチェックして、今すぐ疑問や悩みを解消してください。

法要なしで永代供養はできますか?

仏教・神道・キリスト教と、いずれの宗教も納骨時は納骨式をおこなうことが通例で、永代供養墓は寺院が経営しているケースが多いため、一般的に納骨法要が必要となります。

一方で、公営墓地や宗教自由の民営霊園など、一部の永代供養墓では納骨法要をしなくてもよい場合もあるため、気になる永代供養墓があれば現地へ確認するのが最良です。

永代供養の問題点は何ですか?

永代供養墓の種類によっても異なりますが、たとえば屋内の納骨堂では、建物の老朽化や震災などにともなう修繕費の負担問題、樹木葬なら害虫や枯れてしまう問題が挙げられます。

この記事では、永代供養墓の種類やジャンルごとに問題点をくわしく解説して、対策方法もご紹介しているため、どうぞお目通しいただき、参考になさってください。

なぜ永代供養に反対するのですか?

永代供養は現代にふさわしい新しいお墓のスタイルと人気を集める一方で、本格的に浸透したのは2000年以降と、まだ歴史が浅いこともあって、慎重な方々もいらっしゃいます。

ご先祖様のお墓を受け継ぐことを大事にしている方もいれば、完全に個室の一般墓とは違い、ほかの人と遺骨が混ざる合祀に抵抗がある方も多いです。

墓じまいは勝手にできますか?

墓じまいでは、最初に墓地管理者への相談が必要です。さらに、法的な手続きが必要となり、地域の役所で『改葬許可申請書』を入手のうえ、署名・捺印してもらいます。

また、墓石の解体撤去は更地にすることが基本ですが、墓地によっては外柵と呼ばれる基礎部分や納骨場所のカロートを残す場合もあるため、墓地管理者との打合せが必要です。

まとめ

永代供養は人気な一方で、トラブルが起こることもあるため、正しい知識とあらかじめ問題になりやすい原因を知って、万全なトラブル対策を講じておくことが重要です。

全国永代供養墓・樹木葬グループでは、檀家にならず、合祀しない永代供養墓をご案内しており、年間管理費や護持費の維持費も不要なため、後々まで安心いただけます。

永代供養に関するトラブル対策のご相談も無料で承っていますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

記事を書いた人の写真

小原 崇裕

2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。