樹木葬に多いトラブルの事例と失敗しないための対策を解説
近年、樹木を墓標としたり、埋葬場所が草花で囲まれているような「樹木葬」が急速に普及しています。しかし樹木葬は新しいかたちのお墓であり、十分に理解せずに契約を進めてしまい、あとでトラブルに発展してしまうこともあるようです。この記事では樹木葬に多いトラブルや失敗事例と対策、種類や費用まで解説します。
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樹木葬に多いトラブル、失敗事例
樹木葬は自然に包まれて眠ることができる点や管理が不要な点など多くのメリットがありますが、従来のお墓とは違う点も多くあります。今までのお墓とは違うことから起こってしまう、樹木葬に多いトラブルの要因や失敗事例14選を紹介します。
1アクセス、交通の便が悪かった
2費用が想定よりも高かった
3人数制限があり家族や親族が一緒に入れなかった
4ペットと一緒に入る希望が叶わなかった
5自然に還らない埋葬方法を選択していた
6遺骨を取り出すことができなかった
7樹木の管理が行き届いていなかった
8季節で変化する景観を想像できていなかった
9線香や献花ができなかった
10参拝スペースが共同で落ち着かなかった
11埋葬された場所がわからなかった
12宗旨宗派の制限があった
13法律に触れる樹木葬墓地を選んでしまった
14家族や親族から理解が得られなかった
次からそれぞれ、くわしく見ていきましょう。
1アクセス、交通の便が悪かった
事例
自然溢れる環境や景観に惹かれて契約したけれど、アクセスが悪くお参りに行けなくなってしまったという声を聞くことは少なくありません。特に、自然溢れる環境を重視した里山型の樹木葬は、都市部ではなく、郊外の山の方にあることが多いです。バスが通っておらずタクシーを毎回使わなくてはならない、最寄りの駅やバス停から山道を長く歩く必要があるなど、アクセスが悪いとお墓参りに足が遠のいてしまいます。
対策
遺された家族がお参りしやすいかどうかは十分に話し合い、アクセスがよい傾向にある都市型の樹木葬も検討しましょう。
2費用が想定よりも高かった
事例
樹木葬は、墓石を建てる必要がないことから、従来のお墓よりも費用が抑えられます。しかし埋葬方法や埋葬人数によって大きく費用に差があります。特に大人数で樹木葬に入る場合、費用が想定を超えてしまうことも多いでしょう。また、樹木葬の性質上、草花の管理が必要なことから年間管理費といった維持費がかかる霊園もあります。
対策
トラブルを防ぐためにも、それぞれの条件ごとにどのような費用がかかるのか、追加費用はあるのかなど、費用の詳細は十分に確認して契約を進めることが重要です。
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3人数制限があり家族や親族が一緒に入れなかった
事例
樹木葬の場合、先に述べた人数によって費用が変動することに加えて、スペースの都合上、人数制限がある霊園がほとんどです。家族や親族全員で入りたい、子どもや孫世代まで入りたいという場合は1つの区画では難しいことも多いです。
対策
何人で入りたいのか希望を整理した上で、霊園の人数制限についても十分に確認し、トラブルに発展することを避けましょう。
4ペットと一緒に入る希望が叶わなかった
事例
最近ではペットの埋葬や、ペットと一緒に入れる墓地・霊園も増えてきています。樹木葬は比較的新しいお墓のため、ペットと一緒に入れる霊園も従来のお墓より多いようです。
対策
ペットの受け入れについては、それぞれの墓地・霊園によって違うため事前に確認が必要です。
5自然に還らない埋葬方法を選択していた
事例
最後は土に、自然に還るというコンセプトに惹かれて樹木葬を選ぶ方もいるでしょう。しかし、実際に埋葬したあとに、実は自然に還ることができない方法だったことから、トラブルに発展してしまうケースもなかにはあるようです。
対策
骨壷のまま埋葬する場合は、素材によって土に還らないため注意が必要です。
6遺骨を取り出すことができなかった
事例
トラブルを防ぐために、樹木葬の埋葬方法によっては遺骨を取り出せない点を理解しておきましょう。先に述べた自然に還るコンセプトから樹木葬では、遺骨を骨壷から取り出して土に直接、埋葬することも少なくありません。また、合祀といいほかの方の遺骨と一緒に混ざって土に埋葬される方法もあります。
対策
上記のような埋葬方法を選択した場合、やはり個別に違う方法で埋葬したい、霊園選びに失敗してしまい、違う樹木葬に移したいと思っても遺骨を取り出すことができません。
7樹木の管理が行き届いていなかった
事例
樹木葬では、樹木や草花の定期的な管理が欠かせません。見学時は素敵な景観だったのに、契約後にお参りにきたら、樹木が枯れてしまっていたということもなかにはあるようです。また、契約者が樹木の管理をしなければならない霊園もあります。
対策
契約前に樹木や草花の管理体制について十分に確認しておくことでトラブルへの発展を防げるでしょう。
8季節で変化する景観を想像できていなかった
事例
先述した管理に加えて、樹木や草花は綺麗な景観を年中保っていられるとは限りません。例えば、桜の木をシンボルとする樹木葬は、春は綺麗ですが、秋や冬は花や葉を落とし寂しい景観になってしまうことがあります。
対策
樹木葬選びの際には、四季による景観の変化も想像して検討することが重要です。
9線香や献花ができなかった
事例
自然溢れる環境にある里山型の樹木葬では、火気厳禁のため、線香を上げることができないところが多いです。また、献花台がないなどお供えもできないこともあります。
対策
このように、今までのお墓参りとは違うルールや仕組みも多く、事前にお参り方法を確認しておくことでトラブルへの発展を避けましょう。また、従来のお墓と同じように線香をあげたり、献花できることが多い傾向にある都市型の樹木葬を検討することもよいでしょう。
10参拝スペースが共同で落ち着かなかった
事例
線香や献花以外にもお墓参りに関して、事前に想定しておくべきポイントが参拝スペースです。大きな樹木をシンボルツリーとするところなど、合祀型や集合埋葬型では手をあわせる場所や参拝スペースが共同であることがほとんどです。
対策
ゆっくりと落ち着いてお墓参りができないことや、場合によってはほかの利用者とのトラブルも考えられますので事前に考慮しておきましょう。
11埋葬された場所がわからなかった
事例
合祀型や集合埋葬型の樹木葬では、ほかの方と共同のスペースに埋葬されます。この場合、費用を抑えることができますが、埋葬された場所がわからなくなってしまい、後悔してしまったという声も聞きます。
対策
家族とも十分に相談して、個別で手をあわせる場所がある個別埋葬型も検討するとよいでしょう。
12宗旨宗派の制限があった
事例
樹木葬は寺院墓地であっても宗旨宗派を不問としているところが多いです。しかし、宗旨宗派不問であっても、契約するとその宗派に入ることになってしまっていたというケースも稀にあります。
対策
宗旨宗派に関連することなど契約内容の条件は事前に確認をしましょう。
13法律に触れる樹木葬墓地を選んでしまった
事例
遺骨は、家の庭や自分の所有地であっても勝手に埋葬することはできません。樹木葬の場合も、墓地と定められた場所に埋葬しなければならないことが法律で定められています。ケースとしてはかなり少ないですが、不適切な場所の樹木葬墓地もあるかもしれません。
対策
トラブルを防ぐために、墓地や霊園の管理者の信用度も十分に考慮することが大切です。
14家族や親族から理解が得られなかった
事例
樹木葬は急速に普及しているものの、新しいかたちのお墓です。今までのお墓と違う遺骨の埋葬方法や仕組みなどに親族が戸惑ってしまい、事前にしっかり相談して欲しかったとトラブルに発展してしまうこともあります。
対策
家族や親族へ、樹木葬を検討している理由や背景を丁寧に説明して相談することが重要です。
樹木葬の問題、トラブルを防ぐ5つのポイント
前項では樹木葬に多いトラブルや失敗事例を紹介しました。多くの事例がありましたが、これから解説する5つの対策ポイントさえ抑えておけば、ほとんどのトラブルを防ぐことができます。樹木葬選びで失敗しないためにも、それぞれのポイントを十分に理解しておきましょう。
①家族や親族と丁寧に相談する
樹木葬の検討を始めたらまず、家族や親族と相談しましょう。やはり従来のお墓を代々守っていきたいと考えている方もいらっしゃいます。相談をせずに進めてしまい、あとから家族トラブルに発展してしまわないよう、樹木葬にしたい理由や背景を丁寧に説明することが大切です。
その上で、あらかじめ希望条件を家族と整理することも重要です。特に、従来のお墓と異なる下記の3点については家族のなかでも意見が分かれることがあるため十分に話し合いましょう。
1埋葬方法
・ほかの方の遺骨と一緒に埋葬されてもよいか、個別に埋葬されたいか
・遺骨を自然に還したいか、遺骨を残したいか
2埋葬人数
・誰と何名で入りたいか(ペットも入りたいのか含む)
3墓標(手をあわせる場所となるお墓や故人の目印)
・ほかの方と共同の墓標でよいか、個別の墓標で手をあわせる場所が欲しいか
②契約内容、費用の内訳を細かく確認する
家族と希望を整理した上で、条件にあう霊園を探しましょう。この際、費用や諸条件など契約内容は本当に自分の希望にあっているか隅々まで確認することが重要です。
契約後に思っていたことと違っていたと、トラブルに発展してしまわないよう樹木葬選びの段階で十分に注意しましょう。特に確認するべき重要な点を下記にまとめています。
1埋葬方法の種類
・合祀型か、集合埋葬型か、個別埋葬型かなど
・埋葬は、骨壷の状態か、骨袋なのか、土に遺骨を直接埋葬するのかなど
2埋葬可能人数
・埋葬できる人数の制限や、将来の追加埋葬は可能かなど
・ペットも埋葬できるかどうか
3費用
・総額だけでなく彫刻料や納骨法要料などの内訳や、埋葬人数ごとの料金の変動についてなど
・年間管理費の有無や、契約後に払う追加費用があるのかどうか
4宗旨宗派の規定
・宗旨宗派は本当に不問で、契約後にお寺に属さなければならないなど別途の規定があるのか
③アクセスの確認とあわせて必ず見学する
お墓へのアクセス、お参りのしやすさはとても重要なポイントです。自宅から墓地や霊園までおもむき、道のりや交通の便などを、実際に自分の目で確認しましょう。現在は問題がなくても、年を重ねて体力が落ちると、長く歩くのが辛くなったり、車に乗れなくなりお墓へ行きにくくなることは十分にあり得ます。将来のことやお参りにくる家族のことも考えた上で選ぶことが重要です。
④樹木葬墓地・霊園の管理体制や景観を確認する
ネットの情報やチラシで見た樹木葬とイメージが異なることもあります。実際に見学に行き、自分の目で樹木の種類や日当たり、立地、雰囲気などを全体的に確認しましょう。この際に、以下のポイントは現地のスタッフに訪ねて、その解答から霊園が信頼できるかどうかを見極めることも重要です。
・季節によって今見えている景観がどのように変化するか
・樹木の管理は普段どのようにしていただけるのか、自分で管理するのか
⑤お参りの仕方やルールを確認する
契約後に知らなかったと、トラブルに発展しないようお参りの仕方やルールについても事前に確認しておきましょう。大自然に囲まれた里山型の樹木葬では線香を上げたり献花できないことが多く、都市型の樹木葬では従来のお墓と同じようなお参りができることが多い傾向にあります。
また、合祀型や集合埋葬型では参拝スペースが共同であることが多く、個別埋葬型であれば個別に手をあわせることができます。契約後、実際にお参りにきたことを想像して以下のポイントを確認することが大切です。
・線香、献花、お供物についてのルール、お供えする方法
・参拝スペースの雰囲気、ある程度個別空間があるのか
・個別の墓標や共同の墓標など手をあわせる場所の雰囲気
・参拝可能日や時間
樹木葬のメリット
樹木葬に多いトラブルの事例について解説してきましたが、樹木葬にはメリットも多くあります。次から樹木葬のメリットも紹介いたします。
自然な雰囲気のなかに埋葬できる
これまで解説してきた通り、樹木葬は墓石の代わりに樹木を用いてそれを墓標としたり、埋葬場所の周りに草花が植えられていたりするお墓のことです。昔ながらの石でできたお墓に対して緑に囲まれた明るい雰囲気を持っている事が特徴と言えます。遺骨を樹木の根本や土に埋葬するため「自然に包まれて眠りたい」、「最後は自然に還りたい」といった方には理想的なお墓です。
お墓の維持・管理が不要で後継ぎが必要ない
樹木葬は一般的に永代供養であるところがほとんどです。「永代供養」とは遺族の代わりに墓地・霊園にお墓の管理・供養をおこなってもらう供養方法です。後継ぎが必要な従来の一般墓に対して、お墓を継いでいく必要がありません。高齢の方にはかなり肉体的に負担のあるお墓の掃除も不要になります。少子高齢化や、核家族化などによりお墓の継承が大きな問題となっている昨今において、樹木葬の「永代供養」という部分は大きなメリットと言えるでしょう。
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費用を抑えることができる
樹木葬は従来のお墓と比べると埋葬するスペースが少なくて済み、墓石を建てる必要がないことから費用を安く抑えることができます。また、永代供養であれば一般的には、従来のお墓にあるような年間管理費がかからないため、維持費などもすべて抑えることができます。なかには、年間管理費がかかる霊園もあるため注意しましょう。
宗旨や宗派などの制約がない
従来のお墓がある寺院墓地の場合、宗旨宗派を制限されることがありますが、樹木葬では寺院墓地の場合でもこうした宗旨宗派の制約がないことが多いです。そのため無宗教の方、宗教に縛られたくない方にもメリットがあります。
樹木葬の種類
樹木葬ではその立地や景観によって大きく2つに分けることができます。
①里山型
墓地の許可を受けた山林に、直接遺骨を埋葬するタイプの樹木葬です。大自然の景観を生かした樹木葬のイメージに最も近いものと言えるでしょう。ある程度の土地が必要なため、ほとんどが郊外にあります。そのため、費用もそこまで割高にならないことが多いですが、アクセスが悪くお参りに行くのが大変というデメリットがあります。
②都市型
墓地・霊園内に専用の場所があり、シンボルとなる樹木のそばに埋葬するところや、花に囲まれたガーデニングのようなタイプの樹木葬です。里山型と違って限られたスペースでもできるため、都市部に多いタイプです。立地によって費用はその分上がりますが、交通アクセスがよいところが多くお参りしやすいことがメリットです。
樹木葬の埋葬方法
樹木葬の埋葬方法は大きく3種類に分けることができ、特徴やメリット、デメリットもさまざまです。
①合祀・合葬
・シンボルツリーや樹木、草花の下に、ほかの方と同じ共有スペースがあるもの。
・骨壷から取り出した遺骨をこのスペースに撒き、ほかの方の遺骨と混ざった状態で埋葬される。
②集合埋葬
・シンボルツリーや樹木、草花の下にほかの方と同じ共有スペースがあるもの。
・この共有スペースのなかに、骨壷のまま、もしくは自然に還る骨袋に移し替えて埋葬される。
③個別埋葬
・個人や家族単位で地中に個別のスペースがあるもの。
・ほかの方と遺骨が混ざらず、骨壷のまま、もしくは自然に還る骨袋に移し替えて個別に埋葬される。
・樹木だけでなく小さな墓誌やプレートなど、個別の墓標(故人や家の目印として手をあわせられるもの)がある場合が多い。
樹木葬にかかる費用
樹木葬では埋葬方法によって差がありますが、主な費用相場は下記の通りです。
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樹木葬購入の流れと手続き
樹木葬はほとんどの墓地・霊園で遺骨の有無に関わらず、生前に申し込むことができます。墓石を建てることがないため、一般墓の契約より少し過程は少ないでしょう。次の項目では具体的な申し込みまでの流れを解説していきます。
家族と一緒に希望条件を整理する
先ほど、解説したトラブルを防ぐポイントを参考に、家族や親族と希望条件を整理しましょう。特に、埋葬方法、埋葬人数、墓標の有無については十分に話し合い、全員が納得のいく部分を探すことが重要です。
情報収集する
希望条件に当てはまる樹木葬のある墓地・霊園の情報を集め、インターネットや電話で資料請求をしてみましょう。また、新聞に、自宅近くの墓地・霊園のチラシが入ることも多いため確認してみるのもよいでしょう。
現地を見学する
気になるお墓があれば実際に見学に行くことをおすすめします。自分の目で周辺環境や雰囲気、アクセスなどを確認し、わからないことは現地スタッフにしっかり質問することが大切です。
契約し代金を支払う
契約内容や諸条件は事前の確認を十分おこなった上で、希望にあった墓地・霊園があれば、契約手続きをおこない費用を納めます。
使用許可証を受け取る
契約、入金が完了すると、契約した墓地・霊園から樹木葬の使用許可証が発行されます。この使用許可証が契約の証となり、また埋葬の際にも必要なため大切に保管しましょう。
埋葬許可証の準備をする
埋葬予定の方が亡くなったら、自治体に届けを出して火葬許可証を発行してもらいます。火葬が終わると火葬が終わったことが記載され、これが埋葬許可証となり、遺族に渡されます。
納骨式と埋葬をおこなう
墓地・霊園に納骨の日取りを相談し、納骨法要をおこなってもらい故人を埋葬します。納骨当日にご遺骨、使用許可証を持参し、埋葬許可証と共に提出します。
墓じまい・改葬の場合
樹木葬はお墓の継承が不要なため、後継ぎのいない方に先祖代々のお墓を墓じまいしたあとに入るお墓として選ばれることも多いです。このように、すでにあるお墓からご遺骨のお引越し先(改葬先)として樹木葬を契約する場合は、埋葬許可証の代わりにすでにあるお墓の管理者から埋蔵証明を発行してもらうことが必要です。またすでにあるお墓の自治体で改葬許可証などの書類や手続きが必要にもなります。
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樹木葬でよくある質問
樹木葬から途中で違うお墓に変えることはできますか?
ほかの方の遺骨と一緒に混ざって埋葬されている合祀型の場合や、遺骨を直接、土に埋葬したタイプでは、遺骨の取り出しができないため、違うお墓に移すことはできません。埋葬方法に注意しましょう。
樹木葬が枯れてしまった場合はどうすれば良いですか?
樹木や草花の管理者が霊園の場合は、霊園に対応を求めてみましょう。自身で管理しなければならない契約の場合は、霊園に相談しながら自分で再度、植樹をするなどして対応しましょう。
樹木葬は年数が決まっていますか?
一般的には永代供養であるため永代にわたって管理・供養してもらうことができます。ただし個別埋葬型の場合、13年、33年など一定の個別埋葬期間を過ぎると合祀に移ることも少なくないため確認しましょう。
あとから追加で入ることはできますか?
基本的にはあらかじめ決まっている人数制限を超えなければ追加で埋葬をすることが可能です。それぞれの樹木葬墓地の埋葬方法や形態によっても異なりますので確認しましょう。
まとめ
樹木葬は近年、急速な広がりを見せており、日本最大級のお墓の情報サイトによると、2023年に購入されたお墓の割合において、一般墓を大きく上回り樹木葬が過半数を超えたという消費者調査もあります。
しかし新しいかたちのお墓であり、昔ながらのお墓と違う点も多くよく理解できていない方も多いかと思います。本記事で解説した下記の最も重要な対策ポイントを抑えて、失敗しない樹木葬選びの参考にしていただければ幸いです。
①家族や親族と丁寧に相談する
・特に埋葬方法、埋葬人数、墓標の希望条件は整理しておく
②契約内容、費用の内訳を細かく確認する
・埋葬方法の種類、埋葬可能人数、追加費用、宗旨宗派の規定は特に注意する
③アクセスの確認とあわせて必ず現地見学する
④樹木の管理体制や景観の変化を確認する
⑤お参りの仕方やルールを確認する
この記事の監修者
小原 崇裕
2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。
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