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樹木葬で後悔する事例とは?後悔しないための注意点までくわしく解説します

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を用いたり、埋葬場所が草花に囲まれているようなお墓です。自然志向で明るいイメージに加え、初期費用が抑えられることができ、年間管理費がかからない、後継ぎがいなくてもよいなどの管理の負担の軽さからも注目を集めています。しかしながら、墓石を建てる昔ながらの一般墓とは違う特徴があるため、その点を把握せず選んだ際にトラブルが発生し後悔するケースがあります。後悔しないためにも、樹木葬の費用や埋葬方法について理解し、樹木葬で後悔する事例と注意点を確認していきましょう。

樹木葬の種類

樹木葬には墓地の形態や遺骨の埋葬方法にいくつかの種類があります。それに応じて後悔してしまうポイントも異なるため、実際の後悔事例を知る前に樹木葬の種類ごとの特徴を見ていきましょう。

樹木葬の2つの墓地の種類 

樹木葬の種類は、大きく里山型と都市型の2つのタイプに分けることができます。

一つ目の里山型とは、墓地の許可を受けた山林で埋葬するタイプの樹木葬です。自然に囲まれた環境で埋葬供養ができますが、地方や郊外の山林でおこなわれているため、アクセスが不便で、簡単にお参りしにくいというデメリットもあります。

次に、都市型とは、都市部の墓地や霊園内に専用の場所がある樹木葬です。アクセスがよい場所にあるため地価が高く、里山型と比べると費用は高くなる傾向にありますが、お墓参りしやすいというメリットがあります。

樹木葬の2つの埋葬方法

樹木葬の埋葬は、大きく合祀型と個別埋葬型の2つのタイプに分けることができます。

合祀とは、故人の遺骨を他の方の遺骨と一緒に埋葬する方法です。シンボルとなる大きな木の下にスペースがあり、そこに他の方の遺骨と埋葬されるタイプの樹木葬はこれに該当します。

個別埋葬とは、昔ながらの一般墓のように故人の遺骨を個別に埋葬する方法です。シンボルとなる墓誌やプレートの下に個別のスペースがあり、そこに家族のみで遺骨が埋葬されるタイプの樹木葬はこれに該当します。

樹木葬全般の9つの後悔事例

ここから樹木葬の後悔事例を紹介していきます。同じように後悔しないためにも9つの事例を確認していきましょう。

季節によって樹木が枯れ、景観が寂しくなった

樹木や草花は、綺麗な景観を年中保っていられるとは限りません。たとえば、桜の木をシンボルとするものは、春は綺麗ですが、秋や冬には花や葉が落ちてしまい寂しい景観になってしまうことがあります。故人が綺麗な自然に包まれて眠ることを望んで樹木葬を選んだ場合、お参りに来た時に後悔してしまう場合があります。

アクセスが悪かった

アクセスが悪い

里山型の樹木葬などは特に郊外にあることが多く、墓地へのアクセスが悪い場合があります。バスが通っておらずタクシーを毎回使わなくてはならない、最寄りの駅やバス停から歩く距離が長いなどのように、アクセスが悪いと、お墓参りの足が遠のいてしまいます。

遺骨をあとから取り出すことができなかった

合祀型の樹木葬や土に直接埋葬する樹木葬は、遺骨をあとから取り出すことが出来ません。あとで個別に埋葬してあげたい、他の樹木葬に移したいと思っても実現できず後悔してしまうケースがあります。

予想以上に費用がかかってしまった

費用負担が大きい

樹木葬は、昔ながらの一般墓と比べ費用を抑えられる傾向にあります。しかし、1人用や2人用としては費用を抑えられるものの、埋葬人数が多い場合は想像以上に費用がかかってしまうこともあります。また、墓地・霊園によっては年間管理費や手数料など、維持費がかかり続けてしまうところもあり後悔するケースがあります。

檀家になる必要があった

契約後の費用や檀家制度の確認をおこなわず、気付いたら檀家になっていた場合があります。あとから追加費用を請求された、お布施や維持費の催促をされた、と困惑し後悔することにつながってしまうかもしれません。

ペットと一緒にお墓に入れなかった

ペット

最近では家族の一員であるペットの埋葬や、ペットと一緒に入れる墓地・霊園も増えてきています。樹木葬は比較的新しいお墓のため、ペットと一緒に入れる霊園も従来のお墓より多いですが、全てというわけではありません。ペットと一緒に入れないことが後から分かって後悔するケースがあります。

家族で一緒のお墓に入れなかった

納骨できない

樹木葬には収容人数に限りがあります。家族全員で同じスペースに入れなかった、子供や孫の分も追加で契約しようと思ったが、区画が離れてしまった、と収容人数の制限に後悔してしまうことがあります。

手をどこにあわせればいいか分からなかった

手を合わせる場所が分からない

合祀型の樹木葬では、お参りの対象や故人の目印となる墓標がなく、手をどこに合わせればいいか困ってしまう人もいるようです。また、お墓と聞いて墓石を想像する人も少なくなく、シンボルになる木やモニュメントに手を合わせることに違和感を覚え、後悔するケースがあります。

家族や親族の理解を得られなかった

家族との不和

永代供養であることや遺骨の埋葬方法などに家族や親族が戸惑ってしまい、事前にしっかり相談して欲しかったとトラブルに発展してしまう場合があります。樹木葬ではどうやって法要をするのか、契約後の心配をする人もいるようです。樹木葬への理解が得られず、家族・親族トラブルで後悔するケースがあります。

樹木葬で後悔しないために確認しておくべきこと

8つの事例のような後悔を防ぐために以下の4つのポイントに注意しましょう。

事前見学をする

事前見学をおこない、墓地へのアクセスや景観の変化を事前に確認しましょう。公共の交通機関で墓地に行けるのか、施設内の設備などがバリアフリーでお墓参りしやすいかどうかは気をつけるべきポイントです。また、秋冬の樹木や草花はどうなってるのか、墓地や霊園の管理体制を尋ね、景観がどのように移り変わるのかを確かめましょう。

家族や親族と相談する

遺骨をどのように埋葬するのか、同じ区画に何人で入りたいのか、墓標(故人の目印)が必要かなどを契約前に家族や親族と相談しましょう。「故人は先祖代々のお墓に入る」という考えを持っている方にとっては、他の方の遺骨と混ざってしまうことや、草木に向かって手を合わせることに戸惑いを覚えるケースも少なくありません。事前にしっかりと話し合うことで、考えの行き違いによるトラブルが起きないよう気をつけましょう。

管理費を確認する

樹木葬は年間管理費や維持費がかからずお墓の後継者を必要としない永代供養であるところが多いです。一方で、樹木や草花の手入れをする上で、数千円〜数万円の年間管理費がかかる墓地や霊園もあるため、維持管理費の有無を事前にしっかり確認しておくことが必要です。   

宗旨宗派を確認する

樹木葬では宗旨・宗派を不問としているところが多いですが、制限があるところもあります。また、宗旨・宗派不問と広告に掲載されていても、実はその寺院の宗派に改宗すること、檀家になることが必要な場合もあります。本当に宗旨・宗派不問なのか、事前にしっかりと確認しましょう。

樹木葬が向いている方

ここまで樹木葬の後悔事例とその対処法について解説してきました。ここから、実際にどのような方が樹木葬に向いているのかを紹介していきます。

お墓の費用を抑えたい方

樹木葬では、墓石の代わりに樹木や草花を用いたり、小さなプレートや墓誌に名前を彫刻することが一般的です。昔ながらの石のお墓と比べると墓石を建てる必要がなく、埋葬するスペースが小さいことから費用を安く抑えることができます。 

自然に包まれて眠りたい方

樹木葬では、シンボルとなる木の周りや草花の中など緑に囲まれた明るい雰囲気の中で眠ることができます。そのため「自然に包まれて眠りたい」「最後は自然に還りたい」といった方に選ばれています。

お墓の後継ぎに関して悩みたくない方

樹木葬はお墓の後継ぎがいなかったり、子供が遠方にいたりとお墓の維持管理を行うのが難しい方におすすめです。樹木葬は永代供養がついているところが多く、お墓の管理の負担を減らせるため、お墓の後継ぎの心配をしたくない方や残された家族や親族に迷惑をかけたくない方にも選ばれています。

宗旨・宗派のこだわりがない方

昔ながらの一般墓、特に寺院墓地ではお墓を買うと檀家になる必要があったり、宗旨・宗派の制限があることが一般的です。樹木葬では宗旨宗派を不問としているところが多く、どなたでも契約できます。

まとめ(樹木葬で後悔しないために)

樹木葬は、後継ぎがいらない点や埋葬場所が自然に包まれているなどの特徴が注目されているお墓です。一方で、急速に普及している埋葬方法であるが故によく知らずに選ぶと後悔してしまう可能性があります。そのため、樹木葬の特徴、メリットやデメリットについてしっかりと理解をした上で墓地や霊園と契約することが重要です。以下の記事では、樹木葬について詳しく説明をしており、樹木葬選びで失敗しないためのチェックリスト8項目を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

↓「樹木葬選びで失敗しないためのチェックリスト8項目」について詳しく知りたい方はこちらへ↓

この記事の監修者

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小原 崇裕

2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。