樹木葬とは?種類や費用の相場、メリット・デメリットなどを解説
近年の少子化で、永代供養を検討する方が増えています。なかでも人気なのが、自然に抱かれて眠る樹木葬です。「家族が樹木葬を希望している」「将来は樹木葬にしてほしい」などで、樹木葬についてくわしく知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、樹木葬の種類や費用相場、樹木葬を選ぶメリット・デメリットを解説します。樹木葬で後悔やトラブルを防ぐための注意点も紹介します。
樹木葬とは?
樹木葬とは、墓石に見立てたシンボルツリーとする樹木の周囲や、ガーデン風に花や芝生を植えた庭園に遺骨を埋葬する方法で、多くは永代供養となっています。
永代供養とは、家族に代わってお寺や霊園がお墓の管理をすることを指し、近年の少子化を受け注目を集めています。なかでも自然に抱かれて眠る樹木葬は人気が高く、2023年には半数を超える方が樹木葬を選んだとの調査結果が出ているほどです。
引用:第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023 年)|いいお墓
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樹木葬の種類
樹木葬は「合祀(ごうし)・合葬」「集合埋葬」「個別埋葬」の3つの埋葬方法があり、また埋葬する環境により「都市型」と「里山型」に分かれます。それぞれどのようなものなのかを解説します。
埋葬方法による分類
まずは埋葬方法の種類と違いを紹介します。
合祀・合葬
合祀・合葬とは、シンボルツリーや樹木、草花の下に設けた共有スペースに、ほかの方の遺骨と一緒に埋葬する方法です。骨壷から取り出した遺骨を共有スペースに撒き、ほかの方の遺骨と混ざった状態で埋葬されます。
集合埋葬
集合埋葬は、シンボルツリーや樹木、草花の下に設けた共有スペースに、ほかの方の遺骨と混ざらないように、骨壷のまま、もしくは自然に還る骨袋に移し替えて遺骨を埋葬する方法です。
なお集合埋葬であっても、一定期間が経過すると、合祀・合葬されるところが多い傾向があります。
個別埋葬
個別埋葬は、地中に設けた個人や家族単位の個別スペースに、ほかの方の遺骨が混ざらないよう、骨壷のまま、もしくは自然に還る骨袋に移し替えて個別に埋葬する方法です。
個別埋葬では、樹木だけでなく小さな墓誌やプレートなど、個別の墓標(故人や家の目印として手をあわせられるもの)があるケースがほとんどです。なお個別埋葬であっても、一定期間が経過すると、合祀・合葬されるところが多い傾向にあります。
環境による分類
続いて樹木葬をおこなう環境による分類も紹介します。
都市型
樹木葬のうち「都市型」とは、寺院の境内墓地や霊園の一角に植えられたシンボルツリーや芝生や草花が植えられた公園のようなスペースに遺骨を埋葬するタイプです。
シンボルツリーの周囲や草花の下に合祀・集合埋葬するほか、石碑や墓誌を設置して個別埋葬することもあります。
都市型の樹木葬をおこなうお寺や霊園は、都市部や駅近などアクセスがいい場所にあるため地価が高く、里山型と比べると費用は高くなる傾向があります。しかし立地がいいことからお墓参りしやすく、近年多くの方に選ばれています。
里山型
「里山型」とは、墓地の許可を受けた山林など広大な敷地でおこなう樹木葬です。
合祀・合葬や集合埋葬する場合もありますが、自生している樹木、あるいは一区画に1本ずつ樹木を植えた周りに、個別埋葬することが多いのが、里山型の特徴です。自然に還るという意味では、都市型よりも里山型のほうが、樹木葬のイメージに近いでしょう。
里山型は費用を抑えられますが、広い敷地が必要になるため立地が郊外になるケースが多く、お墓参りがしにくくなります。また自然のなかゆえに火気厳禁で、線香や献花ができないなど、従来のお参りができないこともデメリットです。
樹木葬にかかる費用の相場
樹木葬の費用は、次の5つで構成されるのが一般的です。
・永代供養料
・納骨法要料
・彫刻料
・維持費(年間管理費)
・苗木代(個別埋葬で樹木を植える場合)
それぞれどのような内容なのか、費用相場とあわせて解説します。
永代供養料:5~100万円
永代供養料とは、家族の代わりにお寺や霊園にお墓の管理・維持と供養をしてもらうための費用です。樹木葬の永代供養料の相場は5~100万円程度で、主に埋葬方法と埋葬人数、墓地へのアクセスなどの影響を受けます。
合祀・合葬:5~30万円
合祀・合葬型の樹木葬では、シンボルとなる樹木や墓誌、プレートをほかの方たちと共有します。遺骨は骨壷から取り出して、シンボルの下にある共有スペースにほかの方たちと一緒に埋葬されます。
お参りの対象となる墓標(故人やお墓の目印)がないことや、スペースが少なくてすむため、樹木葬のなかでは最も安く抑えられることがメリットです。同じ人数であれば、基本的には里山型が安く、都市型だと高くなります。
ただし合祀・合葬型だと、骨壷から遺骨を取り出してほかの方の遺骨と一緒に埋葬されることに抵抗がある方も少なくありません。また合祀してしまうと、あとから個別に故人の遺骨を取り出せなくなるため、家族や親族と慎重に話し合って決めることをおすすめします。
集合埋葬:20~50万円
集合埋葬型の樹木葬でも、合祀・合葬型と同様に、シンボルとなる樹木や墓誌、プレートをほかの方たちと共有します。一方遺骨については骨壷、もしくは骨袋のまま、共有スペースに埋葬するため、ほかの方の遺骨と混ざることはありません。費用相場は人数により20~50万円で、墓地・霊園のアクセスがいいほど高くなるのが一般的です。
骨壷で埋葬された場合は遺骨を取り出すことができ、個別埋葬型よりも安価ですが、ほかの方と一緒のスペースに埋葬されることに抵抗がある方もいます。また、お参りにくる家族にとって墓標(故人やお墓の目印)の有無は想像以上に大切なことがあります。シンボルが共有だと寂しいと感じる方もいるため、家族や親族と十分に話し合って決めるとよいでしょう。
個別埋葬:40~100万円
個別埋葬型の樹木葬では、シンボルとなる樹木や墓誌、プレートなどは、1人もしくは1家族に1つずつあります。昔ながらの一般墓と同様に、個別のスペースに骨壷もしくは骨袋を、家族単位で埋葬します。
費用相場は人数によって40~100万円ほどで、里山型だと都市型よりも費用が安くなる傾向があります。また樹木の種類や墓誌の形態・デザインによっても費用は変わるのが一般的です。
個別埋葬型はスペースを要するので、樹木葬のなかでは安い方ではありません。しかし自然に包まれながら、自分や家族だけで眠りたいといった方にはおすすめです。
なお個別埋葬を選んでも、個別に安置される期間は13年、33年などとされ、それ以降は合祀(ほかの方と一緒に埋葬)されるところも多いので、事前に確認しておきましょう。
納骨法要料:3~5万円
納骨法要料とは、ご遺骨を埋葬する際に、僧侶にお経を読んでいただくお布施のことです。お布施はお気持ちで包むことが基本ですが、相場は3~5万円とされています。
彫刻料:3~5万円
墓地・霊園によっては、墓標(お墓や故人の目印)として墓誌やプレートに名前を彫刻できるところもあります。彫刻料の相場は3~5万円で、現地に彫刻に来てもらうか、墓誌やプレートを持ち込んで彫刻してもらうかなどによっても変わります。
維持費(年間管理費):0~2万円
本来、永代供養では、年間管理費などかからないのが一般的です。ただし、樹木葬では草木の管理がどうしても必要になることから、中には5千~2万円ほどの年間管理費がかかる墓地・霊園もあります。念のため、事前に確認しておきましょう。
苗木代:3~5千円
個別埋葬で樹木を植える場合、苗木代がかかります。あらかじめ決められた樹木のなかから選ぶのが一般的で、クスノキなどの常緑樹や紅葉するカエデ、花が美しい桜やハナミズキなどが選ばれることが多いようです。
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樹木葬のメリット
石材型や納骨堂などほかの永代供養墓や、従来の一般墓ではなく、樹木葬を選ぶことにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
自然に包まれて眠り最後は自然に還れる
樹木葬では、墓石ではなく樹木や草花の下で眠るため、一般的なお墓と比べると明るい雰囲気があります。
また遺骨をそのまま、あるいは骨袋などに入れて埋葬する場合には、自然に包まれて眠り、やがて土に還っていきます。自然が好きだった方や、亡くなったあとには土に還りたいと考える方は、希望を叶えられることがメリットです。
お墓の維持・管理が不要になる
樹木葬のほとんどは永代供養であるため、埋葬したあとの管理はすべてお寺や霊園に任せられます。自分たちでお墓を維持・管理しようと思うと、定期的に掃除や草刈りに通わなければなりません。樹木葬ならそういった負担が不要です。
継承者がいなくなっても永代供養してもらえる
樹木葬が永代供養であることのもう一つのメリットは、継承者がいなくても永代供養してもらえることです。近年の少子化により、お墓の継承者がいない方が増えています。墓じまいをして樹木葬に改葬したい、あるいは代々継承されているお墓ではなく夫婦だけで眠りたいと希望する方にも、樹木葬は選ばれています。
費用が比較的安価
「樹木葬にかかる費用の相場」で紹介したとおり、樹木葬の費用は5万円から、個別埋葬であっても100万円程度です。一般的なお墓を建てる場合100~350万円が相場であり、毎年管理費の支払いが生じることを考えると、比較的安い費用で埋葬・供養をおこなうことができます。
宗旨や宗派などの制約がない
寺院墓地の場合、宗旨・宗派を制限されることがあります。しかし樹木葬では、寺院墓地や霊園でも、こうした宗旨・宗派の制約がないのが一般的です。無宗教であったり、宗派にこだわらず個人や自分の好きな場所にお墓を建てたいときには、樹木葬はよい選択になるでしょう。
樹木葬のデメリット
樹木葬には、次のようなデメリットもあります。
周囲の理解を得にくい
樹木葬は比較的新しい埋葬方法であるため、代々継いでいく伝統的なお墓を希望する親族の理解を得にくいことがあります。とくにほかの方の遺骨と一緒に合祀・合葬、あるいは集合埋葬することには、抵抗感を覚える方も少なくありません。
お墓に対する考え方は、家族であっても違うことがあります。樹木葬を検討するときには、家族や親族でよく話し合うことが大切です。
樹木が枯れる可能性がある
樹木葬で植えられるシンボルツリーや草花は、基本的にはお寺や霊園が管理をしていますが、自然のものなので気候や環境の影響を受け枯れる可能性があります。
枯れた場合は新たに植樹することがほとんどですが、自然に還るといった意味でも、そのままにするケースもあります。樹木が枯れた場合の対応については、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
合祀だと遺骨の返却を受けられない
合祀・合葬では、遺骨は骨壷から取り出して、ほかの方と同じスペースに埋葬されます。遺骨が混ざってしまうため、あとから「やはり個別のお墓を建ててあげたい」「家族だけで眠りたい」と考えても、特定の遺骨だけを取り出すことはできません。合祀・合葬するかどうかは、よく考えてきめましょう。
お墓参りの実感を得にくい場合がある
合祀・合葬や集合埋葬などは、シンボルツリーを共有します。そのため手をあわせても、故人に向かってお参りしている実感を得にくくなってしまいます。
樹木葬であっても故人の存在を感じたい場合には、石碑や墓誌を設置する個別埋葬タイプを選ぶとよいでしょう。
樹木葬が向いている人
樹木葬は、どのような方に向いているのでしょうか。
自然に包まれて眠りたい
樹木葬は、従来の墓石が立ついかにも墓地といった場所ではなく、木々や草花などの自然のなかで眠りたいと考える方に向いています。また遺骨を残すことにこだわりがなく、土に還って自然と一体になりたいと望む方にも選ばれています。
跡継ぎがいない、子孫に負担をかけたくない
樹木葬は永代供養であるため、埋葬されたあとの管理や供養はお寺や霊園がおこなってくれます。そのため跡継ぎがいなくてお墓に入っても供養を続けてくれる方がいない場合や、子孫はいるもののお参りや維持管理の負担をかけたくないと考える方にも向いています。
お墓にかかる費用を抑えたい
樹木葬は、一般墓だけでなく、ほかの永代供養墓と比べても費用を抑えやすいことが特徴です。そのためお墓にかかる費用はできるだけ抑えたい方や、子孫にはできるだけお墓の費用負担をかけたくない方にもおすすめです。
樹木葬の流れと手続き
樹木葬を希望するときの、申し込みから埋葬までの流れを解説します。
希望の条件を整理する
樹木葬と一口にいっても里山型と都市型があり、また合祀・合葬、集合埋葬、個別埋葬と埋葬方法にも種類があります。まずはどんな場所で、どのような埋葬方法を希望するのか、今後何人埋葬するのかなど、希望の条件を整理しましょう。また予算についても決めておきます。
なお、とくに合祀・合葬、集合埋葬については、抵抗感を持つ家族・親族もいるものです。樹木葬を希望する場合は、あとでトラブルにならないように、よく話し合うことが大切です。
情報を収集する
希望する樹木葬のスタイルが明確になったら、予算も含め、どのお寺・霊園で実現できるのか情報を集めましょう。その際、以下のような内容をチェックすることをおすすめします。
・希望の埋葬方法はできるのか
・宗旨・宗派に制限はないか
・寄付金や維持管理費は不要か
情報が多く自分で選ぶのが難しい場合は、希望にあうお寺や霊園を紹介してくれるサービスを利用するのもおすすめです。全国永代供養墓・樹木葬グループでもご相談に応じておりますので、お気軽にお問い合わせください。
現地を見学する
候補のお寺や霊園を絞り込んだら、実際に現地に足を運び、アクセスのしやすさや雰囲気、環境などを確かめましょう。わからないことは質問すれば、管理者の人柄もわかって安心です。
契約し代金を支払う
樹木葬を依頼するお寺や霊園が決まったら、契約手続きをおこないます。樹木葬の費用については、契約時に一括で支払うのが一般的です。現金払い、口座振込など支払い方法はお寺・霊園によって異なるので、契約前に確認しておくとよいでしょう。
使用許可証を受け取る
契約、入金が完了すると、契約したお寺や霊園から樹木葬の使用許可証が発行されます。使用許可証は契約の証となるもので、埋葬の際に必要になるため大切に保管しておきましょう。
火葬後に埋葬許可証を受け取る
埋葬予定の方が亡くなったら、自治体に届けを出して火葬許可証を発行してもらいます。火葬が終わると火葬が終わったことが記載され、これが埋葬許可証となり、遺族に渡されます。
納骨法要・埋葬をおこなう
お寺や霊園に納骨の日取りを相談し、納骨法要をおこなってもらい故人を埋葬します。納骨当日にご遺骨、使用許可証を持参し、埋葬許可証と共に提出します。
樹木葬で後悔やトラブルを防ぐための注意点
樹木葬で後悔やトラブルを防ぐための注意点について解説します。
季節により景観が変化することを理解しておく
樹木や草花は生きている以上、ずっときれいな景観を保っているとは限りません。例えばシンボルツリーが桜の樹木葬では、素敵な花を咲かせる春に対して、冬の時期には花も葉もなく寂しい雰囲気になってしまいます。
また、管理が行き届かなければ、芝や花が枯れてしまうこともあります。墓地・霊園の管理が行き届いているかどうか、見学時に確かめておきましょう。
事前に周囲の理解を得ておく
多くの方に選ばれている樹木葬ですが、新しいタイプのお墓に抵抗がある方もいます。とくに昔ながらの一般墓が主流な地域では、自分はよいと思っていても家族や親族に反対されるケースもあるため、事前にしっかりと話し合いましょう。
合祀・合葬や集合埋葬はよく検討する
樹木葬のなかでも、ほかの方と遺骨を納めるスペースを共有する合祀・合葬や集合埋葬は、手をあわせる対象が特定の個人ではないため、お参りの際に寂しく感じる方が多くいます。
とくに合祀・合葬については、特定の遺骨をあとから取り出せなくなってしまうため、慎重に検討してください。
契約内容はすみずみまで確認する
何についてもいえることですが、契約書の内容はすみずみまでよく確認しましょう。口頭で確認したことであっても、契約書に記載されていなければ実現してもらえません。
とくに生前契約では、実際に埋葬するのは数年後の場合もあります。埋葬方法や人数は希望どおりになっているか、管理費がかかることはないかなど、残された家族がトラブルに巻き込まれないようきちんとチェックしておくことが大切です。
実際に現地を確認する
樹木葬を依頼するお寺や霊園には、必ず実際に足を運んで現地を確認することも重要です。ホームページでどれだけ好印象を持っても、現地に行ってみたところ手入れが行き届いておらず、草花の元気がなかった…といったケースも残念ながらあるためです。
またイメージしていたよりもアクセスが悪ければ、結局お墓参りに足が遠のいてしまう可能性もあるので、実際に現地を確認することをおすすめします。
樹木葬でよくある質問
樹木葬でよくある質問とその回答を紹介します。
樹木葬は生前契約はできますか?
樹木葬は、生前契約することが可能です。生前墓は縁起がいいとされており、最近は約6割の方が生前契約しているといわれています。
生前契約しておけば、残された家族がお墓について思い悩んだり、費用負担で揉めたりすることがなくなるので、検討してみるとよいでしょう。
自分や故人が好きな樹木を選べますか?
樹木葬のシンボルツリーは、一区画ごとに樹木を植える個人埋葬タイプであれば選べます。自分の好きな樹木を選びたい場合は、生前契約して選んでおくとよいでしょう。
ただしその場合でも、あらかじめ決められたなかから選ぶことが多いため、どうしても植えたい樹木があるときには、お寺や霊園と相談が必要になります。またガーデン風の樹木葬の場合、自分や家族が好きなようにガーデニングすることはできません。
今のお墓から樹木葬に引っ越せますか?
継承者がいないなどで、既存の一般墓から樹木葬に改葬する人は近年増えています。その場合、既存のお墓を撤去して更地にする「墓じまい」が必要です。
↓墓じまいについてくわしく知りたい方はこちらへ↓
遺骨は骨壷に入れて埋葬されますか?
樹木葬のうち、集合埋葬や個別埋葬では、遺骨は自然に還る素材でできた骨袋に入れて埋葬されるのが一般的です。ただし、お寺や霊園によっては、骨袋ではなく、骨壷に入れて埋葬するケースもあるので確認しましょう。
また、樹木葬を含む永代供養では、骨壷に入れて埋葬した場合でも、一定期間が過ぎると合祀されるのが一般的です。33回忌を区切りとするケースが多いようですが、合祀されずにずっと個別埋葬してくれるお寺や霊園もあるので、希望する場合は探してみるとよいでしょう。
なお全国永代供養墓・樹木葬グループがご紹介するお寺・霊園では、個別埋葬した場合には合祀はしておりません。お寺や霊園が続く限り、個別にご供養を続けますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
自然に抱かれて眠る樹木葬は、永代供養墓のなかでも人気が高い方法です。ただし従来のお墓のスタイルとは大きく異なることから抵抗感を持つ方も多いため、樹木葬をしたい場合は、遺族やお墓の継承者の理解が必要になるでしょう。
なお自分の死後に樹木葬を望む場合は、生前契約しておくと希望を叶えられます。樹木葬についてくわしく知りたい方や、お墓についてお悩みの方は、全国永代供養墓・樹木葬グループまでお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
小原 崇裕
2002年に「NPO法人永代供養推進協会」を設立し代表理事に就任。まだ永代供養が知られていない20年以上前から日本の永代供養墓の普及・推進に努める。年間約1500件の無料仏事相談を受け、エンディングをめぐるお葬式やお墓などへのアドバイスと支援活動に従事。著書に『安心できる永代供養墓の選び方』。シニアライフマネジャー1級。
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